「横山大観展」 に行く
今日は、日本橋三越本店で開催されている 「横山大観展(足立美術館 開館35周年記念)」 を観てきました。
以前観に行った特別展 『「横山大観」その心と芸術 (東京国立博物館 2002/02/19~3/24)』 ほど大規模ではなかったものの、130点に及ぶ大観コレクションを誇る 「足立美術館」 よりすぐりの名品を観ることができ、行ってみて良かったです。
印象に残ったものを挙げると、
まず、東京国立博物館蔵の「無我」と同時期に描かれた、「無我」。 なんともオジサンっぽい童子です。
次に、その場の大気を感じさせる 「曳舟(ひきふね)」。 いわゆる 「朦朧体」 の技法が効果的。
その次に、水墨の筆致が何ともいえず素晴らしいと思った 「虎渓三笑(こけいさんしょう)」 。
それから、絢爛豪華な六曲一双の屏風の大作 「紅葉」。 飛び去っていくセキレイを右上に配した構図も素晴らしい。
荒々しい海の色彩、躍動感、そこに浮かぶ月の情景が印象的な 「海潮四題・夏(かいちょうよんだい・なつ)」。
なかでも私が一番印象に残ったのは、「春風秋雨(しゅんぷうしゅうう)」。
紙本墨絵金彩の二曲一双の屏風で、左には 時雨に濡れる紅葉、右には 春の暖かい風にあおられて 淡い花びらを散らす桜が それぞれ描かれていました。
金泥のぼかしが効果的に使われている桜を観ていたら、自分が死にいくときに、こんな淡い金色いろの桜の景色の中に包まれていたら、どんなに幸せな気持ちになれるだろう・・・と想像してしまったくらい、それは素晴らしい作品でした。
この画が見られただけでも、今日はこの展覧会に来た甲斐があったと思いました。
そういえば、桜つながりで、大観の「夜桜」(大倉文化財団蔵)も素敵な作品ですね。(「こちら」の上の写真)
ところで、「足立美術館」の日本庭園は、米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の 「日本庭園ランキング」 で、2003年・2004年と 二年連続 日本一 に選ばれたそうです。
あの京都の桂離宮などを差しおいて一位に選ばれていたとは、どんなに素晴らしいお庭なんだろうって想像してしまいますよね。
この足立美術館のある島根県には、女子高の二年生の修学旅行のとき行ったきり。 一番印象に残ったのは、松江で食べた「皆美」の「鯛めし」 でした (とっても美味しかったのが忘れられず、夫と「皆美」の銀座店に行ったくらい)・・・。そういえば、出雲大社や小泉八雲の旧居もあったっけ。(^_^;)
でも、こんなに素敵な美術館と庭園もあったなんて今まで知りませんでした。是非この美術館や庭園にも行ってみたいものです。
「足立美術館 開館35周年記念 横山大観展」は、日本橋三越本店 新館7階ギャラリーで3/23~4/10まで。
入場料は、一般¥900。今回は三越カードで無料でした(同伴1名まで無料)。
詳しくは、「こちら」 をクリック。
ところで、今日の昼は夫と待ち合わせて、三越前の某銀行某支店にマンションの諸費用・残代金のなどの支払いへ。
一緒にランチをして別れた後、三越の地下で晩御飯のおかずを買うつもりが、ついつい足が上の階へ・・・。
引越しまであとわずかですが、今日は気分転換でリフレッシュできたので、その分 これからのダンボール箱詰めも はかどる・・・かな (^^ゞ
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