ドイツ歌曲を聴きに行く @ドイツ文化会館 (追記: インターネット図書館、青空文庫)
10/20(木)の夜は、 ドイツの詩人・劇作家の 「シラー没後 200年記念演奏会」 を聴きに、 ドイツ文化会館 (港区赤坂7-5-56、最寄駅:青山一丁目)へ行きました。
演奏会は、「シラーの詩によるシューベルトのリートとバラード」。
恥ずかしながら、「シラー」 って、私、よく知らなかったです。
今回の演奏曲目の一つ 「人質」 (Die Bürgschaft D246) を、 演奏者自らが作成した対訳を見ながら歌を聴いていくうち、 これって 太宰治の 「走れメロス」 そのものなんじゃ・・、とびっくりしたほど。
あの 「走れメロス」 って、シラーの詩のパクリ、いや この詩を 「モティーフ」 としたと言うべきなのでしょうね・・。
■追記:太宰 治の 「走れメロス」 の全文は、「こちら」 。 インターネットの図書館、青空文庫 ( http://www.aozora.gr.jp/ ) にて、無料で読めるようになっています。 ちなみに、夏目 漱石の作品は、現在 100作品公開中。 寺田 寅彦の随筆は、現在 241作品公開中 で読み応えあり。
最初に、曲の解説、並びに、シラー&シューベルトのわかりやすい解説が、 コンラート・リヒター氏より (氏は、世界的リートピアニスト、教育者。元シュトゥットガルト音楽大学学長、現東京芸術大学客員教授)。
この解説があったお陰で、日頃歌曲に縁が無く、初めて聴く曲ばかりの私でも、 シラーの詩の世界 と シューベルトの溢れる音楽の才能 との結びつきに 興味を惹かれながら 聴くことができました。
ことに、「希望 Hoffnung D637, op. 87,2」 を歌われた ソプラノの藤谷佳奈恵さん。 こちらの心の中にまで届くような素敵な歌声で感動しました。
今回のコンサートは、演奏者のレベルも比較的高めでしたし、とっても楽しめました。
しかも、ドイツ学術交流会(DAAD)友の会、DAAD主催で、なんと 「無料」(!) の大盤振る舞いで、素晴らしすぎ・・。
今回、 こちらの演奏会に誘って下さった I 研究会OB会のM先生、本当にどうもありがとうございました。
■シラーについては、 「はてなダイアリー」 の 「こちら」 のページ、 「ウィキペディア」 の 「こちら」 のページをご参考に。
■「リート」 については、 「ドイツのリート科で学ぶということ」 という記事が参考になりました。
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*写真は、昨日(10/22(土)、私がEL&PのDVDに夢中になっている間に夫が買ってきてくれた、焼きたてシュークリームのお店 「モン プティ シュ」(秋葉原靖国通り店) (シェフ島田哲也プロデュースのスイーツショップ)の シュークリームです。
こちらのシュークリーム、サクサクした焼きたての皮 &上品な甘さのカスタードクリームが とっても美味しく、私の大好物なのです♪ 夫よどうもありがとう!
「モンプティシュ(Mon Petit Shou)」については、「こちら」のエントリーの一番最後に、住所・アクセスなど書いてます。もしよかったら、ご参考に。
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コメント
きのこさん、おひさです。す早いリンク!!!驚きました。
ありがとうございます!
実はニフちゃんよりエキちゃんの方が簡単なのでズルして
引越しました。また改めて太田鮨とか書かないと!笑
そうですか、シラーね。いや、知らねえと言ってるのでは
ありません。でもシラッとしちゃうことは多いかも。日本は
ドイツリートと日本歌曲を特別のものだと思っている人が
多くて困るんです。だからクラシックはファンが増えない!
でも今日のは楽しそうで良かったです。ホッとしました。
投稿: マサヒルトン公爵(^O^) | 2005.10.24 02:22
>マサヒルトン公爵(^O^) さま、
お久しぶりです。
エキちゃんへお引越し、すばやい反応でしたでしょ(笑)。
太田鮨さんはじめ、ご近所グルメ情報、また楽しみにしております。
ところで
シラー&シューベルトのドイツリートですが、特別なものだと思う方々がいるとも知らず、ただただ純粋に楽んで参りました (^^)。
シラーの詩、太宰治の走れメロスの元になった「人質」もナカナカだと思いましたが、私にとっての極めつけは 何といっても 「巡礼者 Der Pilgrim D794, op. 37, 1」。
楽しい青春を投げ打って旅に出た僕だけど、結局自分の望んだ場所はこの世には存在しないものだった。(どっひゃー・・心の叫び) 、とか。
「アルプスの狩人 Der Alpenjager D588, op 37,2」 では、子羊番の少年が、狩りがしたくてたまらず 山に行き、ガゼルを撃とうとしたちょうどその時、山の精霊のおじいさんが現れ、怒られちゃった (しょぼーん) 、とか。
情景を想像しながら聴くと、楽しかったです。
もちろん 上の( )内は私の勝手な想像ですが(笑)。
ドイツ語がわかると、さらに面白いかも、なんて思いながら、美しい歌声&ピアノの演奏を堪能しました。
先ほど、マサヒルトン公爵さまの 「展覧会の絵 The Virtuoso 」 のCDを予約しました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000075ATA/ref=ord_1cl_log_ydet/249-9740070-5625167
CDが届くのを楽しみにしております。
私は、プログレも好きですが、クラシックを聴くのも大好きです。
■追記 「展覧会の絵 The Virtuoso」 、拝聴しました。 華麗な演奏が素敵ですね。
投稿: きのこ | 2005.10.24 23:49
あ、ありがとうございます。バタバタしていてレスできず、
御礼のメッセージも遅れてすみません。
ちょうどいま、誰でもピカソと言う番組出演のもろもろで
また睡眠時間もなくなりました。せめて美味しいものが
食べたいです~~。
人形町のどこかで、ばったりお目にかかれるといいですね。
お互いの住居の前は始終行き来しているはずですが(笑)
投稿: マサヒルトン公爵(^O^) | 2005.10.26 12:04
>マサヒルトン公爵(^O^) さま
「展覧会の絵」のCDはとても気に入って、4回ほど続けて聴いていました。今度、「誰でもピカソ」に出演なさるんですか!?見逃さないようにしなくては (^^)
公爵さまのブログ、「まさひろ瓦版」 を要チェックですね。
ところで、ドイツ文化会館でのコンサートの後、夫と人形町のカフェ「越路」に行ってみました。
http://homepage3.nifty.com/cafemania/01cafe/ningyocho_koshiji.html
こちらはレトロな雰囲気で落ち着けますね。
生ハム入りのサラダやドイツソーセージとグリーンアスパラのドリアも美味しかったし、お酒もマッカラン、夫が頼んでましたが、いろいろ揃ってそうですし♪
土日祝日がお休みなのがちょっと残念ではありますが、機会があればまた行ってみようと思っています。
すぐご近所のようですので、いつかばったりマサヒルトン公爵様にお会いするのを楽しみにしております。
お忙しくて寝る間もないご様子ですが、くれぐれもご自愛下さいませ!
投稿: きのこ | 2005.10.26 23:47