江戸東京散歩 切絵図・現代図で歩く もち歩き地図
江戸の古地図と現代の地図を照らし合わせながら散歩するのも、 面白そうです。
「古地図ライブラリー別冊 切絵図・現代図で歩く もち歩き 江戸東京散歩」 (人文社) は、 それを手助けをしてくれそうな本。
(人文社 古地図ライブラリーは、こちら)
「江戸切絵図」 は、本書によると、 「江戸半ばの宝暦頃から江戸の地形に従って分割した図 (割絵図)」 で、 この本では、 「尾張屋 (金鱗堂)板・江戸切絵図」 を あらたに描き起した復刻版30図が取り上げられています。
この図と現代図とを、見開きで対照できるようになっていて、 その地図の間に簡単な歴史ガイドと寄り道情報、コラムが書かれたページが挟まっています。
*「明治座・日本橋駅周辺」地図 &「日本橋北 内神田 両国浜町 明細絵図」
この本のいいところは、
(1)ハンディで持ち歩きしやすく、それほど高価すぎない点(1,680円(税込))。
(2)歴史ガイドの番号が、双方の地図に記載されているので、地点を照らし合わせやすいこと。
(3)江戸切絵図と現代図の道路が一致する箇所は、道路を黄色く着色、
江戸切絵図に記載され、かつ現存している神社・史跡は赤字、坂・橋は紫字で記載されるなどして、見やすく工夫されていることです。
詳細な地図やガイドのきめ細かやかさを追求しすぎると、当然ハンディじゃなくなるので、 ハンディな中で、見やすくまとめられている本だと思いました。
本所深川絵図 (19図)には、「遠山の金さん」 こと、 遠山金四郎の下屋敷 (その前は火付盗賊改めの長谷川平蔵が没するまで住んでいたと、本書に書いてありました) が書いてあって、現代地図と照らし合わせることができました♪
この本と照らし合わせながら、 先にご紹介した 池波正太郎の 「江戸切絵図散歩」 を読んだり、 西尾忠久さんのサイト 「鬼平犯科帳の彩色(ぬりえ)江戸名所図会」 、 その中の 「鬼平と歩く」 ページ を見るのも面白そうです。
この地図を眺めているだけでも、 江戸のまちを散歩をしている気分になれるので、 実際散歩に出かける時間がなくても、想像しながら見ているだけで、 かなり楽しめるかもしれません (^^)。
ちなみに、やや高価 (18,900円(税込))になりますが、 APPカンパニー の
「江戸明治東京重ね地図」 (詳しい内容は 「こちら」 )も、 かなり楽しるのではと思います。
(「江戸東京重ね地図」 シリーズ比較表は、こちら)
■追記:「 「江戸明治東京重ね地図」 (DVD & 検索データブック)」 についての書いたエントリーは、こちらをクリック。
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コメント
うわー わたしゃ若いときだけ深川に住んでいたと勘違いしてました。
めじろ台だという思い込みが(笑)
小説が真実と思ってしまってた。
情報がごっちゃになってます。
重ね地図のDVDほしいけど高いんですよね。
ハンディだともうすでに私の目では老眼で見えない(涙)
DVDだと拡大できるので良いんだけど、この価格は悩んでしまう。
投稿: tadanzaka | 2006.04.26 19:03
池波正太郎の「江戸切絵図散歩」p.97によれば、「京都から江戸へ帰任した長谷川平蔵が、一時、目白台に屋敷をもらっていた」と書いてありました。この「一時」って、どのくらいの期間かは不明ですが、たぶんその後転居したんでしょうね。どうしても小説と事実とで混乱してしまいますよね。
DVDは思い切って購入しましたが、私も高いので悩みました・・。そのうちもっといい改訂版が出たら悔しいです~。
投稿: きのこ | 2006.04.27 00:59