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「藤田嗣治展」 @東京国立近代美術館 (2回目)

きのう(5/19(金))は、自転車に乗って、 東京国立近代美術館で開催されている 「藤田嗣治展」 に行きました。

こちらの展覧会は、 藤田嗣治の生誕120年にあたって、その全画業を紹介するはじめての展覧会。

明日 5/21(日) までなので、 平日にもかかわらず結構混雑していて、 中に入るまで30分ほど並びました。

前回4/19に行った際は解説を聞きながら。 今回は2回目だったので、 自分の好きなものをじっくり集中して観ることができました。

エコール・ド・パリ時代の 乳白色の裸婦の絵、 ことに エキゾチックな白い花模様、 蘇芳(すおう)色と小豆色の中間くらいの淡い色彩の布の背景に、 同じような花模様の 軽やかな白い布を手に持った「裸婦」(1923 フォール美術館) がとても美しく、 この絵(本物)がいつも身近にあったなら・・と思ったほど惹き付けられました。

毛先の細い面相筆(めんそうふで) を使って墨で書いた 細い線も、 実物を間近で観ると、 非常に繊細で美しく、 2回行って じっくりみることができ、 本当に良かったと私は思いました。

繊細な細い輪郭線で描かれた裸婦の中では、「眠れる女」 (1931 (財)平野政吉美術館) 、「夢」 (1954 個人蔵) 、「五人の裸婦」 (1923 東京国立近代美術館) にひかれました。

「サイパン島同胞臣節を全うす」 (1945 東京国立近代美術館 無期限貸与作品) 、「アッツ島玉砕」 (1943 東京国立近代美術館 無期限貸与作品) などの戦争画も、 細かい描写が戦争の悲惨さを より際立たせていて、 じっくり観ると、ひしひしとこちらに気迫が伝わってくるような、凄い画だと思いました。

このようなフジタの戦争画は、 むしろ 「反戦画」なのではないか。 戦後、戦争記録画を描き、戦争に協力したとして非難されたとのことですが、 この悲惨な画を見ると、 筋違いもはなはだしいと思いました。

チケットの図柄にも使われている 「カフェにて」 (1949-63 個人蔵) の女性の表情もとても魅力的。

晩年の 「キリスト降臨」 (1960 パリ市立近代美術館) や、 フジタ自身も絵の中に描かれている 「礼拝」 (1962-63 パリ市立近代美術館) も、 安らぎに満ちた世界が表現されていて、 フジタ独特の子供や女性の表情が魅力的でした。

Top_img_leonard_fujita

ところで、 今回の展覧会の図版も詳しくてよかったのですが、 「藤田嗣治展こどもセルフガイド」 のパンフレットも、 興味が持てるように工夫されていて面白かったです。

*わかりやすく書かれた年表
Fujita_060519_004

■以前書いたエントリー 「自転車で 皇居に行く ( 伊藤若冲 「動植綵絵」 @皇居 三の丸尚蔵館、 「藤田嗣治展」 @東京国立近代美術館 & 「喫茶去」 @神保町)」 (4/19(水))。


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きのうは、昼過ぎに家を出たのですが、 自転車でしたので、 雨に降られなくて助かりました。

*大手堀

Ootebori_060519_002

*平川門。 遠くに国立近代美術館が見えました。

Hirakawa_mon_060519_003

やっぱり自転車の方が家からだとラクですし、 風を受けながら いろんな風景が見られて楽しかったです。
この日は、自宅の日本橋人形町から
Tm 0:40’53 (片道約20分)
Dst 8.4Km
Av 12.3Km
Mx 25.8Km
(Odo 256.1Km 今までの走行距離)

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» 藤田嗣治。 [thinking]
東京国立近代美術館に着くなりこの長蛇の列。まだ開館して間もない時間だというのに、、、、、しかも、雨ですよ?! 藤田嗣治展の人気ぶりがうかがえるのではないでしょうか。 牛歩しながら館内に入っても、当然そこは人の海、、、覚悟していたとは言え、平日昼間にこりゃ凄いなぁ、と思います。。。 でも、初期の作品から最晩年までみっちり鑑賞しました。絵肌の美しさもさることながら、その線の集中力といったらもう、、、とにかく素晴らしいですね。途中作風が変わったり紆余曲折あったようですが、こうして一堂に会してみ... [続きを読む]

受信: 2006.05.21 12:50

» 藤田嗣治 [文学な?ブログ]
ちょっと前ですが、国立近代美術館に藤田嗣治展を見にいきました。時代別に並べられた作品群は、藤田という人の人生そのものが、絵の変遷にあらわされているようでした。 あまりお金には困らなかった人なのかなと思いましたが、美しい乳白色と言われる独特の色をはじめ、独自の世界を常に追求し続ける姿勢は素晴らしいものがあります。彼のレゾンデートルはまさしく絵を描くことそのものであると感じました。 日本を出たからこそ大きく羽ばたいた藤田。まさに芸術家と呼ぶにふさわしい生き様で、多様な作品群とともに後世に語り継がれて... [続きを読む]

受信: 2006.05.24 02:47

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