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「仏像 一木(いちぼく)にこめられた祈り」 特別展 @東京国立博物館

12/1(金)は、10/3 ~ 12/3 まで 上野の東京国立博物館で開催されている 「仏像 一木(いちぼく)にこめられた祈り」 特別展に行ってきました。

*雑誌BRIOに掲載されていた広告。 写真は、和尚様が顔を裂くと、中から十一面観音が次々と現れ、絵を描くことができなかったという話を元に、ご神木の一木から作られた 重文 「宝誌和尚立像」 (平安時代・11世紀、京都・西往寺蔵)。
これって、ハリウッドの未来を題材にした映画で出てきそうなお顔かも。 これが日本の平安時代にあったとは、ますます驚愕。
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やや混雑していましたが、 一本の木から彫り出された 国宝・重要文化財をはじめとする 素晴らしい仏像146体が一堂に会したとても見応えのある展覧会でした。

第一 檀像の世界では、白檀(びゃくだん)の一木から細密に彫られ、インド的風貌をした 重文「十一面観音菩薩立像」(唐時代・7世紀、東京国立博物館蔵)や、 唐時代の檀像をもとに やや日本的風貌になってきた 重文「十一面観音菩薩立像」(奈良~平安時代・8~9世紀、京都・海住山寺蔵)など。

第二 一木彫の世紀では、 重文「伝薬師如来立像」(奈良時代・8世紀、奈良 唐招提寺蔵)や、 これまで門外不出とされ、井上靖、白洲正子が絶賛していた、すっとした立ち姿、 一つ一つの十一面の表情、特に間後ろの笑う顔が印象的な、 国宝「十一面観音菩薩立像」(平安時代・9世紀、滋賀 向源寺蔵(渡岸寺観音堂所在))など。

第三 鉈彫では、 鉈の細かい彫り施された印象的な仏像の数々と、 和尚様が顔を裂くと、中から十一面観音が次々と現れ、絵を描くことができなかったという話を元に、ご神木の一木から作られた 重文「宝誌和尚立像」 (平安時代・11世紀、京都・西往寺蔵)など。

第四 円空と木喰では、 円空が一本の丸太を三つに割って彫った 「十一面観音菩薩立像・善女龍王立像・善財童子立像」(岐阜・高賀神社蔵)や、 円空の「十二神将立像」など。

カタログには、詳細な解説があって読み応えがありました。

仏像展ホームページ

*上野公園
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