「サントリー美術館」 @六本木 「東京ミッドタウン」 に行く
4/12(木)は、 3/30にオープンしたばかりの 六本木 「東京ミッドタウン」ガレリアの奥(受付入口は3F)にある 「サントリー美術館」 に行ってきました。
■東京ミッドタウン/サントリー美術館
■サントリー美術館 オフィシャルサイト
今回の展覧会は、 開館記念展I「日本を祝う」。 同館の所蔵品から 日本美術の名品 約150件が紹介されていて、 とても見応えがある展覧会でした。
■6月3日(日)まで。火曜定休。開館時間 日・月・祝日は 午前10時~午後6時、水~土曜は 午前10時~午後8時。入館は閉館の30分前まで。 期間中展示替えあり
特に印象に残ったものをあげると、
【祥】(おめでたい「吉祥文様」のテーマ)
1、重要文化財 「桐竹鳳凰蒔絵文台・硯箱」(桃山時代)(展示は 前期 3/30 ~ 4/16 のみ)。
・・細かい細工の蒔絵が、本当に凄かった。
2、「色絵鳳凰文大皿」 肥前・有田 (江戸時代)
・・他にも色絵の名品らしい作品がいろいろあって楽しめました。
3、狩野探幽 「桐鳳凰図屏風」(江戸時代)(展示は 前期 3/30 ~ 4/16 のみ)。 鳳凰の姿
・・絵の全体の雰囲気がとても高貴な感じ。
【花】(季節感あふれる花鳥植物のテーマ)
4、重要文化財 伝 土佐広周 「四季花鳥図屏風」(室町時代)(展示は 前期 3/30 ~ 4/16 のみ)
・・繊細なタッチが私好み。
5、「能装束 間道縞に桜蜘蛛巣模様縫箔」 (江戸時代)
・・渋い色合い。 細かい刺繍。 波のように連続するデザインが素適でした。
【祭】(祝祭や年中行事)
6、「日吉山祇園祭祭礼図屏風」 (室町-桃山)
・・細かいので、ギャラリースコープがあったら面白いかもしれません。
7、国宝 「浮線綾螺鈿蒔絵手箱 (ふせんりょうらでん まきえてばこ)」(鎌倉時代)(展示は 前期 3/30 ~ 4/16 のみ)
・・ほのかな照明の中、キラキラ光る螺鈿(らでん)の文様が大変美しくて、感動しました。
【宴】(歌舞遊楽)
8、「舞踊図」 (江戸時代)(六面のうち常時三面展示)
・・しなやかに踊る様子が活き活きと描かれ、 なにより着物のデザインがステキでした!!
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ところで、こちらの美術館の設計は、 建築家 隈研吾 (くまけんご)。
ことに4階から3階へと降りる階段のある吹き抜けの空間が美しく、 2枚の格子をスライドさせて光を調節する 「無双格子 (むそうごうし)」 が、 すっきりした 「和のモダン」 を演出していました。 格子を通して入る光の具合もいい感じ。
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真の美意識を磨くためには、 骨董の目利き 中島誠之助先生が言うように、「いいモノを見ることが大事」 なのだと思います。
これからも、展覧会には積極的に行きたいと思います。
*国宝 「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」をモチーフにデザインしたという、シックな布のカードケースを購入。
袋の入口が、ほんのちょっとのところで狭く、使い勝手は??といったところ。 中の赤い色とかもいい感じなのにちょっと残念。
美術館の外に出ると、平日なのに人が多く、あまり動き回るのも疲れるので、美術館に併設された 「SHOP×CAFE (ショップバイカフェ)」へ。
カフェの運営は、金沢の老舗 「加賀麩 不室屋」(創業慶応元年)とのこと。 生麩ぜんざいと、生麩まんじゅうとお茶のセットは残念ながら売り切れでした。
*麩あんみつ。 これも美味しかったけど、やっぱり生麩が食べたかった・・。
ここのカフェは荷物を置くところがなく、ちょっと不便だなと思いました。 いくらスタイリッシュな空間でも、使い勝手が悪いとダメダメだと思われ。。
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コメント
>「いいモノを見ることが大事」
ほんとうにその通りですね。
私も若い頃(笑)はあちこちに寸暇を惜しんで出かけてましたが
ここのところは美術館はおろか映画館へも骨董屋へも行ってませんorz
見る目もだんだん曇って来てるに違いない。
フットワークの軽いきのこさんを尊敬します。
投稿: 則(@@) | 2007.04.19 00:03
忙しくて、なかなか美術館とか足を運べない時期ってありますよ。私も仕事中はそうだったし。
わたしは当日急に思い立って30分くらいで支度して、3時頃サントリー美術館に行ってました。一人でパッと行くなら案外時間がつくれるかも。たまにはお洒落して外出したいけど、そこまではできません(^^ゞ
投稿: きのこ | 2007.04.19 15:13