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京都旅行 その14 「何必館」、南禅寺 「金地院」八窓席

「その13」の続きで、祇園 花見小路と四条通の交差点のすぐそばにある 「何必館 (かひつかん)・京都現代美術館」 へ。

何必館 (かひつかん)・京都現代美術館 オフィシャルサイト

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周囲の喧騒とは隔絶された、静かで心落ち着く空間。
2階の展示室の奥には、黒い闇の中に漢の「俑」の像。 鑑賞空間を大切にしている美術館との印象をうけました。

エレベーターで五階に上がると、天井から 丸く柔らかな光が降り注ぐ坪庭 「光庭」 がガラス越し広がり、その奥に書院風の茶室。 その床の間には、今回、 「南無天満大自在天神」 という良寛の書がかかっていました。
庭と茶室を隔てる待合には北大路魯山人の扁額 「清風」。
いずれも絶妙なバランスが保たれた魅力ある書でした。

この光庭の前にあるベンチにしばし腰を落ち着け、心地よい空間を堪能しました。

「鑑賞空間の美」 (何必館オフィシャルサイトより)

一階には、北大路魯山人の大鉢 「つばき鉢」。
地下は、北大路魯山人作品室で、画の額の下には、枝物の花が生けられている壷があったりとか、自然な形で美しく展示されいるのが印象的でした。

北大路魯山人作品室のほか、村上華岳作品室、山口薫作品室などの「何必館コレクション展」では、興味をひかれる作品が多くありました。

「何必館・京都現代美術館 概要」 (何必館オフィシャルサイトより)

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喫茶店でしばし休憩した後、市バスで祇園から東山三条。地下鉄東西線 三条駅から蹴上駅へ。

今旅行中、再三度目になりますが、 南禅寺 「金地院」 に行きました。

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金地院 Wikipedia

一度目は 旅行一日目、時間切れで、小堀遠州の代表作である 「鶴亀の庭」(枯山水庭園)などの庭、方丈のみを鑑賞。
二度目は この日、一日に何度かある特別拝観の開始時間のちょうど合間。

三度目の正直で、 5/6まで特別拝観で予約不要で見られる 茶室 「八窓席」(小堀遠州 作 「八ッ窓茶席」。重要文化財。京都三名席の一つ)、 長谷川等伯 筆 「猿猴捉月図」 「老松図」 の襖絵などを見ることができました。

まず、伏見桃山城の遺構を移築したと伝えられる 「方丈」(重要文化財)。

その 「方丈」 から見える 小堀遠州の代表作、「鶴亀の庭」(枯山水庭園、特別名勝)の説明を受けました。(*この写真だけは、旅行1日目に撮影)

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*右側に「鶴島」
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*左側が 古木をのせている 「亀島」
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*真ん中、長方形の平面石は東照宮の遥拝石。
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*水の流れを表している白砂と遥拝石
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次に、「方丈」 襖絵。 伝 狩野探幽、尚信の筆。(以下、撮影禁止)

金地院へ続く廊下側の襖を開けて この襖絵を見ると、正面からは地味に沈んで見えた絵の表面が、鮮やかな金地に見えました。 角度によって、色彩が全く違って見えるのに驚きました。

その次に、長谷川等伯 筆 「猿猴捉月図」 「老松図」の襖絵。

水面の月を捕らえようとする猿の姿。 照明を消すと、ふさふさと描かれた黒い毛が、生き生きと浮かび上がって見えました。 自然の明かりの下では、こうも見え方が違うものかと、興味深く説明を聞きました。

そしていよいよ 茶室 「八窓席」(小堀遠州 作 「八ッ窓茶席」、重要文化財) へ。(内部入室禁止)

大徳寺 「孤篷庵」の茶室 「忘筌」(小堀遠州 作。 非公開)曼殊院の茶室 「八窓軒」(普段は非公開。特別拝観)と共に、 京都三名席の一つと言われているそうです。
(他に、国宝 「待庵」(千利休 作、妙喜庵))。

[PDF] 茶室おこし絵図集 (慶応大学三田メディアセンター) に かなり詳しく書いているので以下引用すると、

「八窓席は明治時代に修繕された際、窓を二つ取り除いたため現在では窓が六つしかない。
茶室は入母屋造りで、屋根の杮葺(こけらぶき)の方丈は伏見城の遺構が移築されている。
八窓席では中柱に小壁が作られ、下地窓があるなど光が効果的に使われている。
殊に壁面に大きな窓をとり、外に竹の窓柵をつけ、陽の射す角度により七色の光が部屋に入るよう工夫するなど、明るい茶室になっている。
また中央に開けられたにじり口に外縁があることも、この茶室の特徴で、貴人は書院側から入る造りになっている。」(以上引用)。

それぞれの窓ごとに、障子の桟の間隔が異なっていましたし、 床柱、中柱などの木の材質もそれぞれ異なり、小堀遠州の建築に対するこだわりを感じました。
面白いと思ったのは、床の間の部分が前面に張り出していて、その分、隣の部屋が広がっていること。
凝りまくりの茶室に感嘆しきりでした。

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その後、地下鉄 東西線で 蹴上から三条。 地下鉄 京阪鴨川線に乗り換え、三条から出町柳へ。 そこから市バスで出町柳駅前から下鴨神社前へ。
最後は 「下鴨神社」 に行きました。 「その15」 に続きます。

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コメント

何必館、私も好きです。賑やかな四条通面しながら、中に入るとほんと静かですよね。

投稿: ゆきゆき | 2007.05.14 09:23

あそこの展示の仕方はいいですね。ほんと静かで心が休まります。いろいろ他に見たいものがある中、見に行った甲斐がありました!!

投稿: きのこ | 2007.05.14 21:07

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