9日目5) ベルギー 「ブルージュ」 「メムリンク美術館」
「ヨーロッパ・ドライブ旅行 9日目4)ベルギー・ブルージュ 市庁舎、聖血礼拝堂@ブルグ広場」 の続き。★ブルージュ旧市街の地図
★「メムリンク美術館」(Memling in Sint-Jan - Hospital Museum (Memlingmuseum (Hospitaalmuseum)- St.-Janshospitaal, Brugge)へ。
この美術館は、 12世紀に創立された 「聖ヨハネ施療院」 の中にあり、 ブルージュで活躍した 「メムリンク」 (Hans Memling)の代表作などが展示されています。
「メムリンク」 (Hans Memling, 1435-1494年頃)は、ドイツ出身。
フランドル、北方ルネサンス美術の黎明期を代表するファン・エイク兄弟※(Jan Van Eyck, 1387-1441) についで、 中世ブルージュで活躍しました。
※ファン・エイク兄弟については、前に書いたエントリー、「ヨーロッパ・ドライブ旅行 8日目1)ベルギー・ゲント 「聖バーフ大聖堂」、 中世祭壇画の傑作 「神秘の子羊」を見る」のエントリー)をご覧下さい。
ファン・エイク同様、 かなり細密な細かい描写でしたが、 メムリンクの描く女性の たおやかで、繊細な描写。 静寂感を感じる絵の世界にすっかり魅了されてしまいました。
*三連祭壇画 「聖カタリナの神秘の結婚」 の センターパネル("Mystical Marriage of Saint Catherine" (1479) central panel)
聖カタリナに幼子イエスが指輪を授けている場面。
*三連祭壇画の左翼 (Left Panel) は、切り落とされた St. John(洗礼者ヨハネ)の首を、サロメが受け取っている場面。
右翼 (Right Panel) には、St. John(聖ヨハネ)がパトモスの岩山に座り、最後の審判の予言を書き留めている場面。 このとても幻想的な絵で、じっくり見ることができ、本当に良かったと思いました。
*ベルギー7大秘宝と呼ばれる 「聖女ウルスラの聖遺物箱」 (St. Ursula Shrine (before 1489), Gilded and painted wood, 87 x 33 x 91 cm)
聖女ウルスラと1万1千人の処女の殉教のお話は、 ローマのアカデミア美術館のオーディオ・ガイドで、ようやく知ることができました(汗)。
★Wikipedia - 聖ウルスラ
*Adrian Reyns の三連画 「The Lamentation over Christ」(1480)。
キリストの硬直した姿、その茫然とした表情が印象的でした。
*この三連画の左右のパネル。右の女性の優美で、芯の強さを感じさせる立ち姿に魅せられました。
*「若い女の肖像」"Portrait of a Young Woman"(1480) 。 この小冊子が英語の勉強にもなりました。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4053/Memlinck.html の翻訳に大変お世話になりました。
★Memling in Sint-Jan - Hospital Museum (Hospitaalmuseum)
Live map
★Wikipedia - Hans Memling
★Wikipedia - Hans Memling (日本語)
★Artcyclopedia: Hans Memling
★Web Gallery of Art: Hans Memling
日本には、おそらく来ないであろう素晴らしい作品に出会え、 その作品をじっくり鑑賞することができ、 本当に幸せでした♪♪
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コメント
4月にツァーで行きます
とても素敵なHPに出会い嬉しくおもっています
当日、ツァー離脱でグルーニングとメムリンクの鑑賞を
きめました
投稿: mm99 | 2011.02.06 23:45
mm99さん、はじめまして。
コメント、どうもありがとうございます。
グルーニング美術館には、次回ブルージュに行く際には、是非行きたいと思っていました。
そこで、
http://www.brugge.be/internet/en/musea/Groeningemuseum-Arentshuis/Groeningemuseum/index.htm
のサイトをチェックしてみたところ、2011.1.31 から 5.31 までグルーニング美術館は休館の予定だそうです・・・。
公式ビジターズガイド(日本語)も参考になると思います。
http://foto.brugge.be/dl/werfja.pdf
内容的には、この英語版のほうが詳しくて、地図もしっかり掲載されていました。
http://foto.brugge.be/dl/bzen.pdf
楽しいご旅行になりますように☆
投稿: きのこ | 2011.02.07 00:24