「江戸小紋 染め体験(1、江戸小紋の種類) 4/13(日)」の続き。いよいよ実践編です。
作業場。天井には作業に使う板がスタンバイされていて合理的。
数種類の中から好きな伊勢型紙を選びます。古い時代の貴重な型紙も見せていただくことができ、感動しました。
伊勢型紙を水で濡らしておきます。いい湿り気になるよう水気を拭いて下さいました。
まず「地張り」。
餅粉が塗られた作業板に、白い布を貼って、四隅にテープを貼ります。
次に「捺染(なつせん)」。
先ほどの伊勢型紙を置いて、ヘラでムラなく糊を塗ります。塗ったところは染料が入らず、それ以外の染料が入るところに模様が浮かび上がるのです。
写真は使った糊、ヘラ、こんな風に、でもドキドキ。
「送り星」。模様がピタッと合うよう、型紙にある印をたよりに、型紙をずらして置いて、また塗ります。
こんな模様もありました(^^)。さて、「送り星」はどこかわかりますか? 写真の最後は、奮闘しつつ、手伝ってもらっちゃったヒト(笑)。
「染め」。
写真は貴重な染料の粉が並べられた棚、染料、色見本、配合割合が記された貴重なノート、かなり年季が入っています。
染料をムラなく塗ります。染料に糊を混ぜてあるので、モチモチッとした和菓子の材料のようでした。
「蒸し」。その後、おがくずをまぶして、布がくっつかないようにして、蒸します。これで色を定着させることができます。
蒸し場に入れて、しばし待ち、開けたとたんにすごい蒸気が!
「水洗い」。何回も水でバシャバシャやって、糊を落とします。
布を乾かして、アイロンをかけて、ムラがあるところは地直しで修正します。
「完成」!! いつかは、袋ものでも作れるといいな~(^v^)
最後に記念撮影♪
今回の体験をしてみて、江戸小紋を染めるには、かなりの熟練の技と手間が必要なのだと思いました。
江戸時代、武士の裃としても使われた江戸小紋の技術が、今もこうして受け継がれていることを知り、これを実際体験することができ、とても良かったと思います。
これから呉服店などで反物を見るときなどは、この日の体験を思い出すことでしょう。
いつかは江戸小紋、機械ではなく、ちゃんと型紙で染められたものを手に入れてみたいものだと思いました。
今回、染めの体験で教えて下さった小林さんとご家族の方々には、本当にお世話になりました。とても優しく、わかりやすく教えて下さいました。
そして、お誘い下さったあのじさん、どうもありがとうございます。お陰さまで貴重な体験をさせていただきましたし、とても楽しかったです!
参加者の皆様も、どうもありがとうございました。
★江戸小紋染工房 小林染芸
本社:板橋区高島平7-40-5 (03-3939-2861)
オフィシャルサイト http://www.edokomon-somekoubou.com/
★江戸小紋-小林染芸
★小学生向け東京染小紋 小林染芸
・・・江戸小紋とは何かがわかりやすく書いてあります。
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