「クォーレ 心の学校」 エドモンド・デ・アミーチス著、神田道子訳
この 「クォーレ 心の学校」 は、 ヨガのレッスンでご一緒している方からお借りして、まだ読んでいる途中の本です。
しかしながら、ここに出てくる子供や大人たちの立派で真に尊敬に値する姿に、いたくいたく感動し、ご紹介せずにはいらせませんでした。
★この帯にあるように、 この本は、 まさに 「心の原点にかえる!」。思わず自らの心の有り様を、 降り返えらずにはいられない本でした。
この本は、イタリアの作家
エドモンド・デ・アミーチス著。 イタリアの小学4年生が書いた日記の形式をとり、父親がそれに加筆する形で書かれた本。 イタリア統一から20年後、1881年の始業式から翌年の夏までのことが描かれています。
日本のアニメでも有名な、 あのマルコが出てくる 「母をたずねて三千里」の原作なども所収された、1886年に出版された、イタリア児童文学の名作です。
いじめ問題、 ひどい格差、 子供たちの心打たれるエピソード、 尊敬に値する先生、 毅然と対処する大人たちなど。
児童文学のジャンルとされていて、 まさに 「道徳」の授業にうってつけ。
そして、これを読んだら、さぞかし 「イタリアの愛国心」が養われるんだろうなぁ。
でも、大人になっても、 いや大人になって、子供の頃のむじゃきな頃をすっかり忘れた今になったからこそ、 私には、 とても心に響くものがありました。
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私は今、2回目のイタリア旅行の準備の 真っ最中。
イタリアのルネッサンス時代の芸術や建築、イタリア語、はたまたイタリアの食文化など、ついつい時間を忘れてしまうほど、本やウェブなど夢中の、今日この頃。
ちょうどこのタイミングで、この素晴らしい本にめぐり会うことができ、 さらにイタリアのことを、 もっと深く知るきっかけとなりました。
前回ローマに行って、 ヴェネチア広場にバーンと巨大に建てられていてオオッと思い、 その入口階段の所でジュースを飲んでいた外国人の女の子が、警備の警官にすごく怒られてたという (飲食禁止の場所なんだと思われる)、ヴィットーリオ・エマヌエレ2世の記念堂でしたが、そのイタリア初代国王のヴィットーリオ・エマヌエレ2世の大葬記念日、イタリアの戦争、イタリアのために命をささげた人々のことなども書かれており、大変勉強になりました。
あまりに感動したので、さっそく本を注文しました。
旅行後に、またゆっくり読もうと思います。
★文源庫webサイト クォーレ 心の学校」http://www.bungenko.jp/book/cuore.shtml
★http://www.bk1.jp/product/02739880
★http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4903347052.html
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コメント
こんにちは!お元気そうですね(^o^)/
「クオレ・愛の学校」、実家にあり、子供の頃何度も読みました!懐かしいです。ほんとに礼儀正しい子供、尊敬できる大人。。子供の頃は本に出てくるような道徳観念を普通にもっていて、真剣に考えていたような気がします。。どのお話も素晴らしいですが、難破船のお話が子供心に強烈に心に響きました。。懐かしい本がでてきて嬉しかったです(*^o^*) そういえばこの本大好きで東京にまで持ってきていました☆(兄弟5人読んでボロボロですが。。)
イタリア旅行、楽しみですね!旅行を企画すると、いろんなことに興味が沸いてよいですね~♪
投稿: ゆきゆき | 2008.07.09 22:52
ゆきゆきさんは、子供の頃から何度も読んでいらしたんですね
私も小学校くらいのころに、題名だけは見たことがあったような気がするのですが「クオーレ」ってなんのこっちゃ?と思って、読まずに今まできてしまいました。今思えば、とても勿体なかったなぁ。
>難破船のお話が子供心に強烈に心に響きました
私も読んでみました。一番最後のエピソードですね。
思わず映画のタイタニックを連想しちゃいましたが
私は、ガロッフィの雪玉のエピソードがかなり強烈でした。
雪玉を投げたガロッフィと、たまたまその雪玉が当たって大怪我をしたお爺さん、それを責め立てる大人たちと、勇気あるガロッフィ、そして校長先生。あぁ~、自分にはとてもできない行動かも。感動で胸が熱くなりました。
ゆきゆきさんは、どちらかご旅行など計画されていらっしゃるのでしょうか?
します~。
落ち着いたら、またランチなどご一緒してくださいね
投稿: きのこ | 2008.07.10 19:10
雪玉のお話ってどんなのだったかなと、少し本をめくってみたら、、漢字に振り仮名を打っていました。。元々印字で振り仮名はたくさん振られているのでが、自分の字で「べんきょう」とか「2ど」とか。。かなり小さい時に読んでいたんだなとびっくりしました。雪玉のお話もガルローネや校長先生が素晴らしいですね~。他にもお父さんの筆耕を手伝うお話も好きだったような。「難破船」は、子供心に景色が浮かんできてすごく怖くて、自分にはこんなことが出来るだろうか、、、とず~っしんと感じたお話でした。。また読み返してみようかな♪ 子供の頃の本て、たくさんいいお話がありました。本が好きで好きでたまりませんでした。今はそこまで心に響く本に出会うのは難しいです。。。
また遊んでくださいね~♪
投稿: ゆきゆき | 2008.07.11 08:57
あの筆耕の話も、あの健気さに感動するよねー。
これほど「道徳」を実践する話として、心に響く本はないかも。
私も子供の頃から本が大好きでした。もっとも自分が子供の頃読んで、今でも心に残っている本といえば、なんといっても中川李枝子作の「いやいやえん」で、「クオーレ」とはまったく違う世界観だけど(笑)。
子供の頃の本って、「子供の精神形成に良いだろう」という大人の目の検閲を経ているから、必然的に「いいお話」が多いんだろうなぁ。
こういう子供向けの本を大人になってから読むと、自らを戒めるとともに、心が洗われる気分になれるのがいいのかもね。
投稿: きのこ | 2008.07.12 01:01