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文字の力・書のチカラ -古典と現代の対話- @出光美術館

昨日は、午前中所用で霞ヶ関に行った帰りに、出光美術館で開催されている「文字の力・書のチカラ ―古典と現代の対話―」(2009年1月10日(土)~2月15日(日)) へ。
★出光美術館 http://www.idemitsu.co.jp/museum/index.html
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書の実物を見ると、墨と筆とで書かれた文字は、 これを書いた人の筆の勢い、書いている際の息遣いまで想像できて、大変面白かったです。
心の中、宙を指で、その筆遣いをなぞってみると、なおさら楽しい。 書の達人は凄いと改めて思いました。

★一休宗純 二大字 「心法」 文明3年(1471) (出光美術館蔵)。
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図録の作品解説によれば、「心の動きに法則がないならば、「心」の文字を書き表すことにだって法則はないといわんばかりに、「心」字を天地逆さま、かつ鏡文字に書いている」のだそう。

一休宗純の戒律に縛られない、強烈な個性が、書にも滲み出ています。 「一休」の滑らかな文字も、とらわれのない自由な心境を読み取ることができて面白い。

私もお手本を離れて、こんな書が書けたらいいなと思っています。

同じく一休宗純の 「七佛通戒偈」(室町時代)の書も、 勢い余ってか? ひどく字が擦れちゃってる。 フツウの書のお手本では絶対に出てこないであろう書で面白かった。

西川寧 (にしかわやすし)
 「大字戯劇(もんじぎげき)」 昭和31年(1956) (東京国立博物館蔵)
下に白い面を残し、やや上方に書かれた字の間合い、勢い、 その絶妙なバランス。
古い隷書体を基本にしているのだけれど、古いどころか、まるでアート作品のように鑑賞できた作品でした。wiki
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★重要文化財 伝 西行 「中務集」 平安時代 (出光美術館蔵)
西行の書と伝えられている、とても美しい文字。 こんな字が、すらすら書けるといいのだけれど・・。
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そういえば、あっという間に、もうすぐ如月。 そして西行といえば、

「願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃」 (山家集) 

如月といっても、これは陰暦。 太陽暦だと、桜の頃 (こよみのページ参照) 。
満月の月明かり、 満開の花の情景が浮かんできます。

このような歌を詠んだ人にふさわしい、 繊細な美しい筆致。 現物を間近で見る事ができるのは、本当に幸せなことだと思います。

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この他にも、国宝の古筆手鑑 「見努世友 (みぬよのとも)」、徳川家康の書などなど名筆揃い。 非常に見応えのある展覧会でした。(作品一覧pdf

展覧会では、書の鑑賞のポイントなど、わかりやすく平易に解説してあり、私のような書の素人でも、楽しめました。

なかなか書をする余裕がなく、今年の年賀状の宛名書きの際、自分の字のあまりの酷さに、打ちのめされておりました。この展覧会を見たおかげで、今年こそ書をするぞという 「気合」が入り、モチベーションを高めるのに役立ちました。

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脱線ですが、この日は、霞ヶ関の裁判所合同庁舎から有楽町まで歩いたお陰で、以前会社でお世話になった山岸さんにバッタリお会いし、びっくりしました。 年賀状を拝見しながら、どうしていらっしゃるかな、お会いしたいなーという強い思いが、私たちを引き寄せてくれたのだと思います。
本当に会いたい人、自分にとって必要な人とは、 たとえ連絡をとりあわなくても、 いつか、 会えちゃうものなのですね

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コメント

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ω`)ノドモ はじめまして!
都内の高校に通っているものですが
お願いがあります(ノω・、)

6番の福内鬼外図,
14番の来泉,19番の図録の写真を
載せていただけませんかΣ(・ω・ノ)ノ!??

おねがいします!!

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投稿: | 2009.02.23 16:17

ブログの内容説明とは関係のない、当該番号についての、ごんちゃんが眺める写真の掲載は、控えさせていただきます。

話は逸れますが、見ず知らずの人に面倒なことを頼むのに、ω`)ノドモ 、(ノω・、)、Σ(・ω・ノ)ノ!??といった絵文字を使うのはいかがなものでしょう?

投稿: きのこ | 2009.02.23 23:04

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