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未来をひらく 福澤諭吉展 @東京国立博物館 表慶館

2/25(水)は、妙心寺展を見たあと、同じく上野の東京国立博物館の中の表慶館で開催されていた特別展 「未来をひらく 福澤諭吉展」 (Fukuzawa Yukichi : Living the Future) へ。
福澤諭吉展 オフィシャルサイト http://www.fukuzawa2009.jp/
(2009/1/10 - 3/8(日)まで。 石坂浩二の声の音声ガイドあり)
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この特別展は、慶応義塾 創立150年を記念して開催。
福澤諭吉(1835-1901)が日常生活で使った遺品、自筆の原稿、書簡、数々の肖像写真、「学問のすゝめ」「西洋事情」の初版などの著書、福澤諭吉が創刊に関わった 「時事新報」 創刊号などの展示。
その他、「三田文学」を主宰した永井荷風の自筆原稿等や、 慶応義塾の門下生の実業界での活躍ぶりを示す資料、 そして、経済界で活躍した門下生による、美術コレクションの数々など。
想像していたより、見るべきものがかなり多くて、最期は駆け足になってしまいました。

★400頁近くある、分厚い、とても丁寧な解説が書いてあるカタログ (2,500yen)
福澤先生の若き日のポートレイト。 なかなかカッコイイshineではないですかsign03 一万円に使われている晩年の肖像画とは、ちょっと違って新鮮です。 この写真は、パリ人類学博物館が日本人の典型的な顔つきとして撮影・展示されていたそうです。
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ところで、「福翁自伝」などにも書かれていますが、福澤先生には、いくつもの注目すべきエピソードがあります。

展覧会では、小さな文机が展示されていましたが、 晩年、福澤先生は書斎を持たず、自分の気の向いたところに、この小さな木の文机を運んで、書き物をしたのだそう。
ここでは、あるとき二人客人があり、客人二者それぞれと、全く別の話 (五代目尾上菊五郎と芸談、 また別の客人と難しい話) をしながら、 手紙を書き続けたエピソードが紹介されていました。

なんでも、福澤先生、 手紙は頭で書き、左の話は左耳で聞き、右の話は右耳で聞く といったことを答えたとか。
その光景を想像するに、よく混乱しないなぁ、でも実は混乱してたりして・・などと、凡人の私は考えてしまったり(笑)。

それから、身体鍛錬のため、「散歩党」 を結成した福澤先生。
早朝5時起きだったか?、そのくらいの時間に、同行する塾生を起すために毎朝打ち鳴らしたという、大きな「銅鑼」(どら)が展示されていました。
こんな早朝から鳴り響く銅鑼の音を想像するだに、朝よわよわ~な私だったら、逃げ出すしかなかったかも(笑)。

散歩には、手ぬぐいを二つに折って縫いつけただけの 「散歩用手袋」 を愛用。
指をいちいち通す手間を省くことができ、肘まで暖かいという、福澤先生の、外見を頓着しない合理主義が伺え、面白かったです。

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それから、私が学生時代に何度も何度も繰り返し読んでいた、「適塾の維新 福澤諭吉別伝」(広瀬仁紀 著)に出てくる、蘭和辞書 「ヅーフ」の現物もあって、非常に感激してしまいました!

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当時「適塾」で学んだ言語は、オランダ語だったんですよね・・。はじめて横浜に行き、外国人が話す英語がちんぷんかんぷんで、英語を猛烈に勉強した福澤先生のエピソードが書いてあったことなど思い出します。 適塾の維新の本は、まだ実家に置いてあるといいのだけれど。。

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福澤先生は、「女大学評論・新女大学」などで、 夫に従順であるべきことを強要する「女大学」を徹底的に批判
結婚後の姓につき、夫の姓と妻の姓、それぞれ一字づつとって、新しい姓を作るべきという「日本婦人論」の自筆原稿も展示されていました。
その当時としては、かなり進歩的な男女平等の考え方を持っていたことにも、またまた感動。

現在、法律上、夫婦別姓は認められず、ましてをや、新姓といった状況です。
結婚すれば、その夫婦単位で新しく戸籍が作られ、本籍地も自由に選べることからすれば、新姓という選択もアリなのではないでしょうか。

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とにかく見るべきものがたくさんあって、 「塾生、ちゅう・も---く!」 と、 ここは慶早戦における、応援指導部の方の声で大いに宣伝しておきます(笑)。
もちろん、塾生じゃなくても、注目すべき見どころ、盛りだくさんの展覧会でした。

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