「染付-藍が彩るアジアの器」東京国立博物館
「「伊勢神宮と神々の美術」第26回式年遷宮記念特別展 東京国立博物館」とのセット券で行ってきた展覧会が、東京国立博物館で開催されている 「染付-藍が彩るアジアの器」の特別展(2009年7月14日(火)~9月6日(日))。
白磁に藍色の文様が描かれた染付。中国・元、景徳鎮窯の染付から、日本の伊万里、鍋島、朝鮮、ベトナムと、それぞれ個性豊かで美しい名品の数々が展示され、目が洗われるような心地がしました。
ことに、最後の食卓コーディネートされた染付けの数々に、しばしうっとり。
その中の、広田松繁氏寄贈の茶碗、徳利、酒呑には、かなり心奪われてしまいました。
この本名、広田松繁氏は、古美術店「壷中居」を創業、優れた鑑識眼を有する収集家として知られ、そのほぼすべての収集品を東京国立博物館に寄贈した広田不孤斎(ふこさい)。
広田不孤斎 著「骨董裏おもて」には、彼の丁稚時代からはじまる修行話、山中商会の山中定次郎、細川家の当代の元侯爵、梅原龍三郎、青山二郎等々、当代一流の諸家との交流、 骨董話の数々、おもわず引き込まれてしまうような文体で書かれており、大変面白く勉強になりました。
この本の中で、「遺すべき優れた優品は大切に護り、次代の子孫に譲り、永久に美術国日本の誇りにしたいと思います」と書かれています。
広田氏の寄贈のおかげで、こうして優れた美術品を私も見ることができるのだなと感慨深いものがありました。
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