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古代ローマ帝国の遺産 -栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ- @国立西洋美術館(2009/9/19-12/13)

12/2(水)は、上野の国立西洋美術館で開催されている「古代ローマ帝国の遺産 -栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ-」展(2009/9/19-12/13)へ。
★公式サイト http://roma2009.jp/index.html
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古代ローマ帝国は、夫と2007年にローマのフォロ・ロマーノ(wiki)、パラティーノの丘、コロッセオなどを訪れ、ローマの古代遺跡が残されていることに衝撃を受けてから、塩野七生のローマ人の物語を読んだり、ヒストリーチャンネルなどの特集映像などで、ますます傾倒していたもの。

今回の展覧会では、初代ローマ皇帝アウグストゥスの大きな坐像(1世紀中頃)などの彫像。
紀元前18-17/16年(!!)のアウグストゥス金貨をはじめとする、数々の金貨や銀貨。

特別出品の「アレッツォのミネルヴァ」、ブロンズ、高さ150.5cm、フィレンツェ考古学博物館蔵)は、とても紀元前3世紀(!)のものとは思えない 完成度。

ソンマ・ヴェスヴィアーナ(Somma Vesuviana)遺跡から、東京大学ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘調査団にうよって発掘された、「豹を抱くディオニュソス」「ペプロスを着た女性(ペプロフォロス)」は、発掘された当時の写真とともに紹介されていて、感動的。

そして、西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により埋没したポンペイの栄華を偲ばせる豪華な出土品の数々。
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ことに、ポンペイの家庭「黄金の腕輪の家」の、美しい色彩に彩られたフレスコ画の巨大な壁面「庭園の風景」。そして、多色練りガラスのモザイクと貝殻の数々で装飾された「モザイクの噴水」。
こんなに素晴らしいものが、そのまま東京で見られるなんて!!!と感動しきり。

この二つは、ヴァーチャル・リアリティーの復元映像でも紹介。
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購入したDVDには、この映像のほか、コンピューター・グラフィックスで再現した古代ローマ帝国(個人的にはこの古代ローマ帝国画像は、期待したほどではなし。そして、「黄金の腕輪の家」の家の中を、詳しく紹介したヴァーチャル・リアリティー映像(これは、結構面白かった!)。西洋美術館館長の青柳正規氏による解説などがあり、楽しめました。

特筆すべきは、カタログの解説。単なる作品の解説にとどまらず、時代背景などまで非常に詳細に書かれていて、古代ローマファンの私としては、読み応え&見応えのある一冊でした。

初代ローマ皇帝アウグストゥスについては、「ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)」などが参考になりました。
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この日は、夫出張のため、常設展までゆっくり堪能。

新収蔵作品 ハンマースホイの「ピアノを弾くイーダのいる室内」。静謐な雰囲気など、なかなかよしでした。
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