さよなら滝平二郎遺作展 @逓信総合博物館ていぱーく
今日の午後はママチャリで、大手町の逓信総合博物館ていぱーくで開催されていた「はなたれ小僧は元気な子 -さよなら滝平二郎- 遺作展」(2009/12/19 - 2010/2/3)
滝平二郎氏(1921 - 2009/5/16 wiki)は、絵本 「ベロ出しチョンマ」の挿絵をはじめ、「モチモチの木」、「花さき山」、「八郎」 等、数々の切り絵の挿絵などで有名です。
その切り絵作品を見ただけで、私が小さかった頃、これらの絵本を読んだ記憶が甦ってくるほど、子供心にも力強く、インパクトのある作品でした。
今回展示されていた 「ベロ出しチョンマ」。この絵を見ただけも、 ストーリーが浮かんで、涙ぐんでしまうほど・・・。(お話はこちら)
絵本だけでなく、「古きよき日本のふるさと」を描いた切り絵の数々も、みんなが着物を着ていた昔のことが描かれているのに、なぜだか郷愁を誘われるような不思議な気持ちになりました。
そして、その原画の豊かで美しい色合いといったら!! 絵本やカタログなどの印刷物には、そのすべては表現しきれないほど、凄いものがありました。
原画の数々、初期から晩年に至るまでの作品が一挙展示されていて、非常に見応えがありました。
今回、マイミクさんのおかげで最終日に間に合って、心から嬉しく、また是非開催して欲しいと思った展覧会でした。Yちゃん、どうもありがとう!
展覧会では、滝平氏の随筆を、所々で紹介しながら、作品が並べられていましたが、率直な思いが伝わってきて、心に響くものがありました。
学校で先生達の似顔絵を書いて、校長先生に呼び出された話。最初は木版画家として出発しながら、ひょんなことから、切り絵が主になっていったいきさつ。絵本を書くようになったきっかけ。亡き父と母に伝えることば。等々。
今回の展覧会のカタログに掲載されていたので、またゆっくり味わいながら読もうと思っています。
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