デューラー「聖三位一体の礼拝 (ランダウアー祭壇画)」@ウィーン美術史美術館 07
「コレッジョ 「ガニュメデスの誘拐」「ユピテルとイオ」@ウィーン美術史美術館 06」のつづき。
ハプスブルク家の中でもとりわけ精力的な美術品の収集家だったルドルフ2世 (Rudolf II)」(1552-1612, 神聖ローマ皇帝在位 1576-1612)。
1583年、ルドルフ2世はウィーンからプラハに居城を移し、デューラー (Dürer) ブリューゲル (Brueghel) をはじめとする絵画コレクションのほか、現在のクンスト・カンマー (Kunstkammer) の基礎となる膨大な工芸品のコレクションを収集しました。
ハンス・フォン・アーへン (Hans von Aachen) 「皇帝ルドルフ2世の肖像」、
アルブレヒト・デューラー 「聖三位一体の礼拝 (ランダウアー祭壇画、諸聖人の祭壇画)」"Adoration of Trinity (Landauer Alter)"(1511), by Albrecht Dürer
ドイツ、ニュルンベルク出身のアルブレヒト・デューラー (Albrecht Dürer, 1471-1528)は、前掲 「神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の肖像」 "Portrait of Maximilian I"(1519), by Albrecht Dürer.では、皇帝直々の依頼により肖像を描いています。
そして、その8年前の1511年の作品が 「聖三位一体の礼拝 (ランダウアー祭壇画、諸聖人の祭壇画)」。
ニュルンベルクの12兄弟の家の礼拝堂の祭壇画として、マテウス・ランダウアー (Matthäus Landauer) がデューラーに制作を依頼し寄贈したもの。1585年にルドルフ2世が財団から購入(C.H.ベック「ウィーン美術史美術館 絵画」の解説参照)。
絵の右下に小さく、デューラー自身の姿が描かれています。毛皮の襟付きコート、赤い帽子、赤いタイツのファッションセンス。 長髪で片手を腰にあててポーズを決めてるデューラーさま。 40才頃の自画像。カッコいい!
・・・なんて小さなことにこだわっていると、なかなか進みやしませんが(笑)。そういうことこそ楽しい、私の趣味
では次に、世界最大級の規模を誇る「ブリューゲル・コレクション」へ。
つづきます。「ブリューゲル「バベルの塔」@ウィーン美術史美術館 08」
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