ルーカス・クラナッハ「楽園」その他 @ウィーン美術史美術館 09
「ブリューゲル「バベルの塔」@ウィーン美術史美術館 08」のつづき。
ウィーン美術史美術館の絵画ギャラリーには、15世紀から1800年頃までの巨匠の作品が目白押し。
私の好きなルーカス・クラナッハの作品も多数所蔵されています。
ルーカス・クラナッハ(父)「楽園 (エデンの園)」
"The Paradise"(1530), by Lucas Cranach the Elde.
旧約聖書に基づく宗教的な絵なんですが、ちょっと気弱そうなアダムと、あっけらかんとしたイヴの姿がユーモラス。つっこみどころが満載です(笑)。
★人の良さそうなアダム、手をとられても上の空かも?なイヴを祝福している神。犬の姿勢も屈折してるし。
ルーカス・クラナッハ(父)「アダムとイヴ (原罪)」。
アダムに語りかけられても、ヘビを片手に持ちつつ、ほかのことを考えてそう?なイヴさま。
"Adam and Eve (The fall of man)(1537)", by Lucas Cranach the Elde.
「楽園」の絵については、中野京子著「中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇」の解説が参考になりました。
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ほかに、いわゆる目玉作品としては、、
ヨハネス・フェルメール「絵画芸術」 "The Art of Painting"(1666-1668), by Jan Vermeer .
フェルメール没後、彼の家が破産し、1677年競売にかけられたもの。実際の色彩を再現できてなくて無念。カタログの色調もちょっと残念な感じでした。
ラファエロ・サンティ「牧場の聖母(ベルヴェデーレの聖母, 草原の聖母)」 "Madonna in the Meadow"(1505-1506), by Raphael. 安らぎを感じる絵
ハンス・ホルバイン(子)「ジェーン・シーモアの肖像」 "Jane Seyomour, Queen of Engrand"(1536), by Hans Holbein the Younger ヘンリー8世の3番目の妻で、息子エドワード6世を産んだ後、まもなく病没。ヘンリー8世の海外ドラマを見ていたので、涙なくしてはという感じ。
カラヴァッジオ「ロザリオの聖母」 "Madonna of the Rosary"(1605-1607), by Michelangelo Merisi, called Caravaggio. 本物を見ることができて良かった。
ピーテル・パウル・ルーベンス「毛皮をまとったエレーヌ・フールマン」 "Helena Fourment in a Fur Robe"(1636-1638), by Peter Paul Rubens.
ルーベンスが53歳のとき、16歳のエレーヌ・フールマンと結婚。妻への愛情が伝わってくるルーベンスのプライベートな作品。
他にもレンブラントなど巨匠の名作いろいろあるも、キリがないので、これにて終了。
休憩はさんで、クンストカンマーにつづきます。「ウィーン美術史美術館 10 カフェで休憩 その2」
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