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ウィーン王宮 ホーフブルク (Hofburg) を見学する 

ウィーン王宮 ミヒャエル広場のローマ遺跡」のつづき。

ウィーン王宮 (Hofburg ホーフブルク宮殿) http://www.hofburg-wien.at/en.html http://www.hofburg.com/
日本語ダウンロード用資料の地図に加工 (※一部修正しました 2014/1/15)
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ミヒャエル広場の王宮ファサード Michaelertrakt (St Michael Wing). フランツ・ヨーゼフ1世(Franz Joseph I.) 治世下、1889年から1893年完成
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鉄の扉の装飾もおそろしく手が込んでいる 右はミヒャエル宮ドームに入ったところ。 右側、王宮見学の入口。
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11時頃、このドーム内の入口は長蛇の列

私たちは、事前に ウェブで 「シシィチケット」 (Sisi Ticket)を買っていたので、王宮中庭にあるカフェの隣の入口から、並ばず入れた

現地で入場券を購入する場合は、他の人たちが並んで待ってるドーム入口から入る必要があると思うけれども、すでにチケットがあれば、王宮中庭にあるカフェの隣の入口が断然オススメ

一般的な旅行ガイドブックには書いてなかったけれども、行列大嫌いの私。 ドーム内の入口にいた係員の人に、ネットで購入したシシィチケットのプリントアウトを見せて聞いたら、この別の入口を教えてくれました

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ドームを見上げると、こんな感じ。 写真右は、ドームをくぐった先。 馬車や車、自転車も通れるようになっている。
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旧王宮中庭。真ん中に、「フランツ2世像」。写真右側はドーム側で、「帝国官房宮」Imperial Chancellery Wing (1723-1730)。 神聖ローマ帝国の中枢だったが、1806年神聖ローマ帝国消滅に伴い、皇帝の住まいに改装。

正面は、16世紀に完成した「アマリエ宮」The Amalienburg (Amalia Residence)で、愛称シシィ、フランツ・ヨーゼフ1世の妃エリーザベトの部屋があった場所。
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上の写真左側は、「レオポルド宮」Leopoldinischer Trakt (Leopoldine Wing)。あのベラスケスの絵で有名なスペインのマルガリータと結婚したレオポルト1世(Leopold I., 1640-1705, 神聖ローマ皇帝在位:1658-1705) の治世の頃に建築されるも火災で焼失。のち再建。
女帝マリア・テレジアは、このレオポルド宮に住んでいた そして現在、オーストリア共和国の大統領府。

※以上、王宮の歴史概要 http://www.hofburg-wien.at/en/things-to-know/vienna-hofburg/a-brief-history.html、公式ガイドブック参照。

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旧王宮中庭の真ん中にある、「フランツ2世像」
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最後の神聖ローマ皇帝 (在位1792-1806) であり、最初のオーストリア皇帝フランツ1世 (Franz I., 在位1804-1835) となった、フランツ2世 (Franz II., 1768-1835) の銅像。

ナポレオンに領土を蹂躙された上、娘をナポレオンの嫁に差し出さなければならなかった フランツ2世については、「ウィーン 「マリア・テレジア像」、「ブルク門」 Maria-Theresien-Denkmal, Äußeres Burgtor (Wien)」の記事参照。

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ウィーン・ホーフブルク王宮、もう一つの見学入口 事前にチケットを購入していて、ドーム内にある入口が行列していたら、この入口から入るべしです
かつては、神聖ローマ帝国の中枢だった 「帝国官房宮」Imperial Chancellery Wing (1723-1730)。彫刻の美しさもさることながら、風格を感じるファサード。
この入口上の屋根にあるのは、女帝マリア・テレジアの父、皇帝カール6世の紋章。
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近くにトイレあり。 入った先には、お土産屋さんがあって、日本語の公式ガイドブックを購入 EUR 7,90
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ホーフブルク王宮の見学コースは、銀器コレクション、シシィ・ミュージアム、皇帝の部屋とつづきます。日本語のオーディオガイドあり
※公式サイトのダウンロード資料 「ガイドツアー案内」(その1)(その2

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見学は、銀器コレクションから。 王室の食卓を彩ったであろう、ゴージャスで細工の美しい金色の燭台
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そして、膨大な食器の数々。日本の柿右衛門など東洋陶磁器のコレクションも多々
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次に、階段を上がって、シシィ・ミュージアムへ
シシィ・ミュージアムの中から、写真撮影禁止です

シシィ・ミュージアムでは、輿入れ時には、まだ16才 だった愛称シシィ、フランツ・ヨーゼフ1世の妃エリーザベトの生涯をたどっていて、お召し列車の再現あり、ハンガリー女王として戴冠式に臨んだときのドレス等々もあり、予想をこえて面白かった。

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最後に、皇帝の部屋見学コースへ。 有名な皇妃エリーザベトの体操の部屋、等々。

印象に残ったのは、ディナールームの解説で、身分に従った男女交互の席順のほか、お皿が下げられるタイミング。 さらには、隣とだけ会話してよし、といった堅苦しい規則が定められていたこと。 これが毎回かと思うと、エリーザベトならずも放浪の旅へと逃避したくなってしまうやも・・・。

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ホーフブルク王宮の見学コースの出口は、バルハウスプラッツ (Ballhausplatz) の広場。 写真左は、向かいの総理府の建物。 写真右は、出口の隣にある大統領官邸の入り口と、再び旧王宮の中庭に入る入口。
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★シシィチケット Sisi Ticket 大人 (Erwachsene エアヴァクセネ) EUR 25,50 (2014/01現在)
 シェーンブルン宮殿 (Schloss Schönbrunn) のグランド・ツアー (Grand Tour) &オーディオガイド (全40室、約50分)のほか、旧王宮 (Hofburg Wien / 皇帝の部屋 (Kaiserappartements), シシィ・ミュージアム (Sisi Museum), 宮廷銀器コレクション Silberkammer)、 宮廷家具コレクション (Möbel Museum Wien) を見学できる。
 購入日から1年以内有効(各1回の見学)。並ばずに入場できるのが最大のメリット。
 公式サイト http://www.schoenbrunn.at/en.html の画面から、オンラインで購入可。

このホーフブルク宮殿の歴史を感じる貴重な博物館で、見学して本当に良かった

旧王宮の中庭のカフェのテラスで、先に見学を終え待っていた夫と合流。 ビールがうまい
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一息ついたところで、英雄広場(ヘルデンプラッツ) Heldenplatz

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コメント

シシーティケットをネットで買うと並ばずに入れる説明が地図付き、写真付きで非常に明解です。また再入場の説明と写真も多いに役に立つと思います。これで安心して行って来れます!

投稿: M.K | 2015.05.23 10:59

M.Kさま、はじめまして。お役に立てて何よりです。楽しいウィーン旅行になりますように。

投稿: きのこ | 2015.05.24 02:28

この記事へのコメントは終了しました。

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