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ウィーン 「フンデルトヴァッサーハウス」

ウィーン散策 「フンデルトヴァッサーハウス」へ」のつづき。

「フンデルトヴァッサー・ハウス」 (Hundertwasserhaus) Kegelgasse 36-38, 1030 Wien, Österreich ★http://www.hundertwasser-haus.info/en/
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この建物は、オーストリアのアーティスト、画家、建築家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー (Friedensreich Hundertwasser, 1928-2000) の、「自然と共生する家」 というコンセプトに共鳴した当時のウィーン市長 (Leopold Gratz) が、1977年、フンデルトヴァッサーに公共住宅の建設を依頼したもの。

フンデルトヴァッサーのアイディアに基づき、当初は建築家ヨーゼフ・クラヴィーナ(Josef Krawina)が参加するも、途中で離脱。 のちに建築家ピーター・ペリカン(Peter Pelikan) によって設計された、ウィーン市営住宅。
http://www.kunsthauswien.com/en/museum/hundertwasser-architecture

1983年から1986年にかけて建築された。 カフェやショップを除き、非公開。

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「レーヴェン・ガッセ」(Löwengasse) と 「ケーゲル・ガッセ」(Kegelgasse) の角。 カラフルで、建物それ自体から木々の緑が溢れているところが、半端ない「自然との共生」っぷり。 アーケードの右端には、ライオンの像leo ユニークな円柱の柱もある。
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今でこそ、緑地の減少によるヒートアイランド現象や大気汚染の解決策として、屋上緑化やビオトープで生態系を再生し、自然と共生する環境整備が注目されているが、フンデルトワッサー・ハウスは、その先駆けともいえるだろう。

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角の2階には、カフェ「Terrassencafe im Hundertwasserhaus」。 カラフルな円柱が美しい
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カフェへの階段。
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地面がデコボコうねっているところが、バルセロナのガウディ設計 「カサ・ミラ」(Casa Milà) の屋上、ただし、うねっているとはいえ階段で上下、を連想させる。

★以前のスペイン旅行のエントリー記事 「カサ・ミラ (ラ・ペドレラ) Casa Mila (La Pedrera) #2 屋上」の写真参照。
「カサ・ミラ」 は、アントニ・ガウディ Antoni Gaudi(1852-1926)が、1906-1910年にかけて設計。

全面カラフルなカラースプレーの落書き+バルセロナ、ガウディ設計 「グエル公園」のモザイクタイルのアイディアという気がしなくもない・・・。
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そして、サグラダ・ファミリア教会 (Sagrada Família) 聖堂内部も、ガウディの設計は、まるで白い樹木の幹のような柱、そして、シュロの歯のような天井で、自然を意識してはいたのだが・・・。

でも、 ここまで本物の自然を取り入れるとは!!!  なんたる、革新!

★以前のスペイン旅行のエントリー記事 「グエル公園 Parc Güell #3 大広場 波打つベンチ」の写真参照。 グエル公園は、1900年に工事が始まるが、途中で中断。
★「サグラダ・ファミリア教会 Sagrada Família #3 聖堂内部 01」の写真参照。

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カラフルで、壁もデコボコ。 窓もバラバラ。 現代建築に取り囲まれた生活が味気なく思えてくる。
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フンデルトワッサー・ハウスの公式サイトには、フンデルトワッサーによれば、「我々の現代建築の外壁は、没個性の刑務所の壁。 感情も、アグレッシヴさもなく、思いやりもない。 冷たく、退屈で、からっぽ」 (Hundertwasser, 1985))と、現代建築が酷評されている。 http://www.hundertwasser-haus.info/en/blog/2011/07/19/the-facade/

たしかに、コンクリート打ちっ放し+ガラスの現代建築って、見た目カッコイイけど、味気ない。 だから、ガウディやフンデルトヴァッサーに、惹かれる人たちが多いのだろう。

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噴水と、うねりまくる地面。 すごく歩きづらい。 でも、足に伝わる感覚が面白い!
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見れば見るほど、味のある建物。フンデルトヴァッサー曰く、「家は生きている植物のように成長し、常に変化している。」
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中庭へ。 装飾タイル、美しい円柱がアクセントになっている。
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一階にショップあり。
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向かいの建物は 「フンデルトヴァッサー・ヴィラージュ」(Hundertwasser Village, Village at the Hundertwasser House)。 http://www.kalke-village.at/
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こちらも、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー (Friedensreich Hundertwasser)、建築家ピーター・ペリカン (Peter Pelikan) による設計。1990年から1991年にかけて建てられたショッピングモール。 売店、トイレあり。 私たちは、この先にある売店のテラスで休憩しましたcafesmoking

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フンデルトヴァッサーハウスは、第一作目。 ほかにも、いろいろデザインしている。
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http://www.hundertwasser.at/index_en.php
http://www.kalke-village.at/ Hundertwasser - Architecture
http://www.kunsthauswien.com/en/museum/hundertwasser-architecture

日本では、大阪のゴミ処理工場「舞洲工場」、大阪の下水汚泥集中処理センター「舞洲スラッジセンター」、「キッズプラザ大阪」、そして、「赤坂TBS前のモニュメント」。
★「フンデルトヴァッサーワールド」http://homepage1.nifty.com/spacekids/wasser.html

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ところで、、ドイツ語に従うと、「フンダートヴァッサー」(Hundert フンダート = 百、wasser ヴァッサー = 水) のほうがいいと思うのだけれども、現在一般的に表記されている「フンデルトヴァッサー」に従いました。

そして、一般には、フンデルトヴァッサー単独名義の設計とされていますが、実際には、フンデルトヴァッサーのプランを実行する(Planning or Execution of plans)建築家として、ピーター・ペリカンが数多くのプロジェクトに参加している。
http://www.hundertwasser.at/index_en.php THE OEUVRE (全作品) > Architecture > Hundertwasser Architects
http://www.kalke-village.at/ Hundertwasser - Architecture 参照。

そこらへんは、ルーベンス工房で、ルーベンスの下絵に従って弟子が完成させる、とか、アニメーションの監督の指示に従ってアニメーターなどが作品を完成させる、といったことに近いかな?

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ともあれ、この建物はとってもユニーク! 細部を見ると、いろんな発見があり、楽しい気分にさせられた。 そして、フンデルトヴァッサーの哲学を知ると、なおさら興味を惹かれました。 実際にこの建物を見ることができて、本当に良かった。

このあと、同じく フンデルトヴァッサー (Friedensreich Hundertwasser) が設計した、
「クンストハウス・ウィーン」 (KUNST HAUS WIEN - Museum Hundertwasser) へ。http://www.kunsthauswien.com/

つづきます。「ウィーン散策 「フンデルトヴァッサーハウス」 から 「クンストハウス・ウィーン」へ

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