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プラハ 一分の家 (ミヌタ館)、カフカ幼少時代の家

プラハ 旧市庁舎と天文時計、ミュシャ 「黄道十二宮」」のつづき。★プラハ旧市街 散策マップ 01は、「こちら」、プラハ旧市街散策マップ 02は、「こちら」。
プラハ個人旅行 まとめ記事

「一分の家」(ミヌタ館, Dům U Minuty, The House at the Minute ドゥーム・ウ・ミヌテ)
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「一分の家」は、スグラフィットで装飾された、天文時計から左に5件目の家。

15世紀初頭の後期ゴシック様式の家を、1564年以降、ルネサンス様式に改築。 16世紀末に上の階を増築。

1896年、プラハ市に買い取られ、旧市庁舎に新たに付け加えられました。

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そして、この家、なんと、1889年から1896年にかけ、作家のフランツ·カフカ(Franz Kafka, 1883-1924) が、6才から12才頃までの 7年間、両親と住んでいた家なんです !!!flair

カフカは、プラハの裕福なユダヤ人家庭に生まれ、プラハ旧市街の中で何回もお引っ越しをしたのでした。

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「一分の家」(ミヌタ館) の美しい 「スグラフィット」 の装飾。 建物の角中央には、木の下で、鹿とともに佇むアダムとイブ。
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「スグラフィット」(スグラフィート Sgraffito) とは、16世紀、ルネサンス期のイタリアで流行した、掻き取り技法による壁の装飾。
2層に塗られた漆喰の、上部の白灰色の漆喰を掻き取り、下部にある、木炭の粉末で色づけされたベースを浮かび上がらせるもの。cute

この装飾的なスグラフィットは、16世紀末以前、チェコの貴族 Karel Přehořovský of Kvasejovice がオーナーだった時期と、1603年から1610年、Tito Cantagali の所有だった時期の、2期にわたってに作られました。

ちょうど、1583年に王宮をプラハ城に移した、ルドルフ2世 (Rudolf II)」(1552-1612, 神聖ローマ皇帝在位 1576-1612) の治世にあたります。
ルドルフ2世は、芸術、科学、錬金術のパトロンとして君臨。 プラハには、この時期、ヨーロッパ各地から様々な文化人が集まってきた時期なので、なおさら興味をそそられますcrown

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壁には、歌い踊る半人半獣のサテュロス、酒の神wineバッコスの行進。 そのほか、ヘラクレス。 正義、勇気、知恵など、幾多のアレゴリーを表す優美な姿shine

屋根庇のすぐ下には、当時の統治者たち、スペインのフェリペ2世、マクシミリアン2世、その息子のルドルフ2世など、ハプスブルク家の王の肖像が描かれている。
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家の角にあるライオンの彫像は、家の紋章として18世紀末以降に設置されたものleo
1712年以前、館の持ち主 Matěj Bartl が営む薬局があり、かつては、「白いライオンの家」と呼ばれていました。

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ところで、かつて、この「一分の館」(ミヌタ館)は、左隣の館とともに、「旧市庁舎広場」(Staroměstské náměstí, Old Town Square) と 「小広場」(マレ・ナーメスチー、Malé náměstí, Small Square) の間の道路整備計画に基づき、取り壊されそうになりました。

しかし、幸いなことに、首都プラハ市の建設・芸術・歴史的モニュメントのリスティングのための委員会がこれに反対し、1905年、近隣の家にいくつかのスグラフィットが発見されるに至って、両方の家とも、あやうく破壊を免れます。sweat02

そして、「一分の家」(ミヌタ館) におけるスグラフィット(スグラフィート, Sgraffito)が見つかったのは、ごく最近、1919年。 ちょうど館の修復中のことcute まさか、こんなに美しいスグラフィットの装飾が隠されていたとは。 その驚き、いかばかりだったことでしょうsign03

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現在の家の名前は、「一分の家」(ミヌタ館、Dům U Minuty, The House at the Minute ドゥーム・ウ・ミヌテ)

「一分の家」の名前の由来は、"minuciózní"= minutely detailed という言葉。 かつて、ここで販売されていた「刻み煙草」 ("minced" tobacco) smokingに、ちなんでいます。

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確かに、道に出っ張っている「一分の家」。
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「一分の家」の向かいに見えるバロック様式の建物は、「黒い(黄金の)天使の家」(Dům U Černého (Zlatého) anděla, House at the Black (Golden) Angel ドゥーム・ウ・チェルネーホ(ズラテーホ)・アヌゲラ)。現在は、「ホテル ウ プリンツェ」 (Hotel U Prince)  https://www.hoteluprince.com/hotel-en

★THE HOUSE AT THE MINUTE (DŮM U MINUTY)
http://www.praguewelcome.cz/srv/www/en/objects/detail.x?id=58974
カフカ博物館 公式サイト 「カフカ幼少時代」(Early Childhood, 英語)
★プラハ旧市街広場の建物の名前は、Jiří Stratil さんのブログ blog.iDNES.cz の記事
http://stratil.blog.idnes.cz/c/404184/Jake-nesou-nazvy-domy-Staromestskeho-namesti.html 建物の写真もあって、大変参考になりました。しかも、
★OLD TOWN SQUARE (STAROMĚSTSKÉ NÁMĚSTÍ)
http://www.praguewelcome.cz/srv/www/en/objects/detail.x?id=42754 の建物番号と同じでわかりやすい!
★田中充子著 「プラハを歩く (岩波新書)」116~118頁、参照。

美しいプラハの町並みshine さらに散策していきます。

つづきます。「プラハ旧市街 散策マップ#2 チェコ土産@エルペット、カフカの生家

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