「プラハ城 ダリボルカ Daliborka」のつづき。 ★プラハ個人旅行 まとめ記事
プラハ城 ロブコヴィッツ宮殿 Lobkowicz Palace (Prague), Lobkowiczký palác (Praha)
ロブコヴィッツ宮殿で、PM 1:00 からの昼のクラシック・コンサート(Midday Classic Concert)を聴きました
17世紀バロック様式の豪華な天井画のあるホールで、ピアノとヴァイオリン、そして、それぞれのソロ。
モーツァルト、ベートーヴェンのほか、スメタナの「ヴルタヴァ」(モルダウ)など。 特に、ヴルタヴァの演奏。とても上手で、情感が込められた演奏に感動しました
ところで、席は、Concert 1st Category と Concert 2nd Category があり、1、2列目で見ることができるのが 1st Category。値段も若干高くなっています。
私はピアノの鍵盤が見える左側の席が良かったんですが、トイレを借りている間に、夫が右側一番前の席を確保していて、私が席についた時には、時すでに遅しで、右側しか空いておらず。 私がまず席をチェックしなかったことを、とても後悔する羽目になりました。
しかも、後ろのセカンドカテゴリーの後ろの席の外国人親が、小さな子供たちだけをまとめて、私たちの隣に座らせていたので、なんだかなぁ・・・という感じ。
演奏になったら、さすがに静かにしていたので、安心しましたが。。
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その後、宮殿の中を見学。 公式サイト http://eshop.lobkowicz.cz/lobkowicz-palace/ から、オンラインで購入すると10%オフ。
ロブコヴィッツ宮殿の内部は撮影禁止。 テラスからの眺めが最高なので、時間があったらカフェLobkowicz Palace Café (10:00 to 18:00) のテラスで休憩したかった
ところで、実は、宮殿を見学しようとしたところ、入口の前で、「ここは個人の邸宅なので見学できませんが、これから行われるコンサートを聞くなら、コンサートの後、自由に見学できます」、と言ってきた女性と男性の二人組がいて、クラシックコンサートを聞くことになったので、コンサートチケットのみ購入。 オーディオガイドなしに、英語の説明書きだけ見て見学。
でも、本当は、見学チケットだけもOK。 日本語のオーディオガイドもあるので、展覧会とコンサートのコンボチケット(Combo I (Museum & Concert 1st Category) - Individual Ticket)にすれば良かったのだと思います。
とにかく、夫に任せっぱなしは、絶対ダメなのだと、 自分の目でチェックしないと、と学んだ私でした
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展示内容の中で、ひときわ目をひいたのは、ベートーヴェン実筆の校正のある筆写譜、ベートーヴェンの第3番「英雄」の楽譜の初版本 (Beethoven's Eroica Symphony, First published edition, 1806)、そのほか、モーツァルトがおびたたしい書き込みをしている譜面など、クラシックファンにとっては垂涎のお宝の数々 。
ロブコヴィッツ家でも最も有名なのが、ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven, 1770-1827. (wiki)) のパトロンの一人、ロブコヴィッツ (Lobkowitz) 家の第7代、フランツ・ヨーゼフ・マクシミリアン・フォン・ロプコヴィッツ (Franz Joseph Maximilian Fürst von Lobkowitz, 1772-1816, チェコ語で、Joseph František Maximilian. (wiki))。
その出会いは、ウィーン。 二人とも多感な青年期。 神聖ローマ帝国ケルン大司教領だったドイツのボン出身、ベートーヴェン22才、ロブコヴィッツ公20才の時。
ロブコヴィッツ公は、ルドルフ大公(Rudolph von Österreich, 1788–1831, 神聖ローマ皇帝レオポルト2世の末子, Wiki)、キンスキー伯爵とともに、ベートーヴェンに年金を保証(経済恐慌の時のみ、一時中断)。 ロブコヴィッツ公が44才で亡くなった後も、ベートーヴェンが56才で亡くなるまで、その年金は支払われ続けました。
その恩に報いて、ベートーヴェンは、ロブコヴィッツ公に交響曲3番「英雄」、5番「運命」、6番「田園」などを捧げたのでした
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それから、ブリューゲルの連作月暦画 「12ヶ月図」のうちの一つ、「干し草の収穫」 も必見
★ミュージアムショップで購入した日本語版公式ガイドブック
★ブリューゲルの連作月暦画 「12ヶ月図」のうちの一つ、「雪中の狩人」 "Hunters in the Snow (Winter)"(1565), by Pieter Bruegel the Elder. については、以前書いたエントリー記事:「ブリューゲル「バベルの塔」@ウィーン美術史美術館 08」をどうぞ。
C.H.ベック「ウィーン美術史美術館 絵画」の解説によれば、「12ヶ月図」は、1566年にアントワープのニクラース・ヨングリング公の個人蔵であったが、その財産をアントワープ市に対する担保にした結果、アントワープの所有となり、その後の1594年、アントワープ市は6枚からなるシリーズを、スペイン領ネーデルラント総督エルンスト大公に寄贈。その後、ルドルフ2世のコレクションになりました
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クラシックの演奏も素晴らしかったし、貴重な楽譜や絵の数々等、とても見応えがあり、プラハ城とは別料金ですが、ここはオススメ。 訪れることができ、夫に感謝でした!
★http://www.lobkowicz.cz/en/
★ウィーンの「ロブコヴィッツ宮殿」については、以前書いたエントリー記事:
ウィーン 「ロブコヴィッツ宮殿」 と ベートーヴェン「英雄」 A Beethoven Walk - Palais Lobkowitz, Theatermuseum Vienna ★ナポレオンについて追記あり 2014/02/11
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なお、チェコ語では、Lobkowitz = 「ロプコヴィッツ」。
しかるに、チェコ、プラハ城内にある 「ロブコヴィッツ宮殿」のミュージアムショップで購入した日本語版公式ガイドブックには、「ロブコヴィッツ・コレクション」と表記されていたので、「ロブコヴィッツ」と表記しています。
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このあと、ガイドブックには載っていなかったけれども、オリジナルのガーゴイルを間近で見ることができたローゼンベルク宮殿、そのあと、287段 の階段を上まで登った、99.3mの南塔へ。
つづきます。「プラハ城 ローゼンベルク宮殿でガーゴイルを見る Prague Castle's Rosenberg Palace」
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