« 2016年7月 | トップページ | 2017年3月 »

2017年2月の6件の記事

ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 後半

ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 前半、「The Magic of Words」三部作」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

ひきつづき、アルフォンス・ミュシャ (ムハ Alfons Maria Mucha, 1860 - 1939) が、1912年から1926年にかけて描いた、全20作の連作画「スラブ叙事詩」(スラブ・エピック Slovanská Epope, The Slav Epic)の後半です。

タイトルは、パンフレットと http://www.muchafoundation.org/gallery/themes/theme/slav-epic より

.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

11. After the Battle of Vítkov Hill (1923) ヴィートコフの丘の戦いの後
01_20130814_to_17_prague_1700

1420年7月14日。神聖ローマ皇帝ジクムント率いる十字軍は、カトリックの立場からは異端のフス派を撲滅すべく、ヴィートコフの丘を拠点として、攻撃を開始しました。

他方、ボヘミアの宗教改革の中心人物となったヤン・フスに共鳴し、フスの火刑(1415年)後、ボヘミア南部に共同体的要塞都市ターボルを築いた、トロツノフ (Trocnov) 出身のヤン・ジシュカ(Jan Žižka)。

ジシュカ率いる農民が主体の規律ある軍隊であるターボルの軍は、十字軍を撃退。
ここでは、戦いに勝利し、ヴィ ートコフの丘で、神への感謝を捧げる様子が描かれています。

両形色説の教義を信仰するウトラキスト(Utraquists)の司祭を前に、黄昏の光に照らされるジシュカ。
何人かは、司祭の前に五体投地し、敬虔な祈りを捧げています。

これに対して、左前方にいるフス派の女性は、一人背を向け、これからのフス戦争で犠牲になるであろう自らの子供たちの将来に思いを巡らせ、暗い想いに沈み込むのでした。

.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

続きを読む "ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 後半"

| | コメント (0)

ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 前半、「The Magic of Words」三部作

ミュシャ スラブ叙事詩を見に、ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) へ」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

「スラブ叙事詩」(スラブ・エピック Slovanská Epope, The Slav Epic)は、アルフォンス・ミュシャ (ムハ Alfons Maria Mucha, 1860 - 1939) が、1912年から1926年にかけて描いた、全20作の連作画。
http://www.ngprague.cz/en/exposition-detail/alfons-mucha-the-slav-epic/

プラハ国立美術館(Národní galerie v Praze, the National Gallery in Prague http://www.ngprague.cz/en/)では、スラブ叙事詩のうち7作品は 610×810cm というサイズの大きさ、スラブ民族の歴史を伝えようとするミュシャの思いの強さが伝わって来て、ただただ圧倒されました。
01_20130814_to_17_prague_1715

この超大作「スラヴ叙事詩」は、2017年3月8日(水曜日)から、6月5日(月曜日)まで (火曜休館)、六本木の国立新美術館の「ミュシャ展」で、チェコ国外の世界初公開とのこと。
http://www.nact.jp/exhibition_special/2016/alfons-mucha/
http://www.mucha2017.jp/

プラハ国立美術館、ヴェレトゥルジュニー宮殿(現在は Trade Fair Palace に改名)での特別展(2012年5月10日から 2016年12月31日まで)は、人が少なく混雑とは無縁で、ゆっくり見られました。 日本における特別展では、充実した日本語でのオーディオガイドやカタログが期待できそうなので、また見に行くのが楽しみです

ミュシャの生涯とスラブ叙事詩の映像も流れていました。

これらの作品を見て、チェコの歴史をもっと知りたくなり、いろいろ本を読むきっかけとなりました。

★「The Magic of Words」三部作
01_20130814_to_17_prague_1718

タイトルは、パンフレットと http://www.muchafoundation.org/gallery/themes/theme/slav-epic より

.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

01. The Slavs in Their Original Homeland (1912) 原故郷のスラヴ民族
01_20130814_to_17_prague_1690

古代のスラブでは、数多くの戦いが繰り広げられました。

画面下には、スラヴ民族の祖先としてのアダムとイブが、無防備な難民としてうずくまっています。 星のきらめく暗い夜空をバックに、異教(キリスト教ではない、スラヴ独自の宗教)の司祭が神秘的に浮かび上がり、司祭は、戦争のアレゴリーである男性と、平和のアレゴリーである女性を左右に従えています。

.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

続きを読む "ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 前半、「The Magic of Words」三部作"

| | コメント (0)

ミュシャ スラブ叙事詩を見に、ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) へ

プラハの夜景を見る」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

プラハ最終日の午前中、ミュシャ スラブ叙事詩 (スラブ・エピック)を見に、ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) へ。

宿泊したホテル、グランド・ホテル・ボヘミアの窓から、遠くにプラハ城を望む。青空がきれい。眺めも良かったし、名残惜しい。
01_20130814_to_17_prague_1684

路面電車 24番で Náměstí Republiky (共和国広場) から Veletržní palác (ヴェレトゥルジュニー宮殿) へ。
★以前書いた記事: プラハ 路面電車でプラハ城へ ★路線図&時刻表
01_20130814_to_17_prague_1686

路面電車の車窓から、ヴルタヴァ川を眺める。 「シュテファニーク橋」"Štefánikův most" (シュテファニクーフ・モスト) を渡って、対岸へ。
01_20130814_to_17_prague_1687

Veletržní palác (ヴェレトゥルジュニー宮殿) 到着。
001_20130814_to_17_prague_1688

大きなビルの 「ヴェレトゥルジュニー宮殿・プラハ国立美術館 (Veletržní palác - プラハ国立美術館(Národní galerie v Praze, the National Gallery in Prague))」 http://www.ngprague.cz/

中は広く、ミュシャ(ムハ)「スラブ叙事詩 (スラブ・エピック)」 Alfons Mucha: Slovanská epopej 特別展のチケット(1枚 180チェコ・コルナ(CZK)、日本円で900円くらい)を買って、一階左の特別展の入口へ。

その入ってすぐ右側にある受付で、スラブ・エピックのパンフレットがあるかどうかを聞いて、英語でスラブ・エピック全20作、各作品の詳しい解説が書いてあるパンフレットを購入。
パンフレットがあるかどうかも、特に表示がなかったような気がするので、受付の人に聞いてみて良かった
01_img_0298

ミュシャ「スラブ叙事詩」全20作。一作一作、とても大きい作品なのに、とにかくびっくり。
01_20130814_to_17_prague_1716

http://www.ngprague.cz/en/exposition-detail/alfons-mucha-the-slav-epic/

続きます。「ミュシャ スラブ叙事詩を見る @プラハ ヴェレトゥルジュニー宮殿 (プラハ国立美術館) 前半

| | コメント (0)

プラハの夜景を見る

プラハ ボタニクスでお土産を買う ウンゲルトで晩ご飯」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

プラハ最後の夜は、ボタニクスでお土産を買って、ウンゲルトで晩ご飯のあと、カレル橋まで歩きました。

旧市街広場 旧市庁舎の塔。 時計の針は、夜10時25分。
01_20130814_to_17_prague_1601

旧市街広場にあるレストランのテラスは、大賑わい。人通りも多かった。

旧市街広場 ティーン教会の塔。 ライトアップされた塔は、必見の美しさ
01_20130814_to_17_prague_1603

カレル橋の手前。 カレル橋の旧市街橋塔。 こちらもライトアップ。
01_20130814_to_17_prague_1608

カレル橋の上。 夜10時45分頃にして、この人の多さ!!
01_20130814_to_17_prague_1610

カレル橋から、ライトアップされたプラハ城を眺める
01_20130814_to_17_prague_1629

橋の上の彫像と満月
01_20130814_to_17_prague_1620

旧市庁舎の時計塔とティーン教会
01_20130814_to_17_prague_1655

旧市庁舎の天文時計 夜11時25分。
01_20130814_to_17_prague_1661

昼間の天文時計
01_20130819_vienna_and_prague_017

王の道、ツェレトナー通りから火薬塔を望む。
01_20130814_to_17_prague_1669

雰囲気ある石畳の道
01_20130814_to_17_prague_1672

まさに、夢のようなひととき。 素敵なプラハ、最後の夜でした。

翌日はいよいよ待望の、ミュシャ 「スラブ叙事詩 (スラブ・エピック)」特別展 @ヴェレトゥルジュニー宮殿・国立美術館 (Veletržní palác - Národní galerie) http://www.ngprague.cz/

続きます。「ミュシャ スラブ叙事詩を見に、ヴェレトゥルジュニー宮殿 (国立美術館) へ

| | コメント (0)

プラハ ボタニクスでお土産を買う ウンゲルトで晩ご飯

プラハ建築散歩 ヨゼフォフ(旧ユダヤ人地区)パリ通り」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

プラハ ヨゼフォフ、19世紀末から20世紀初頭にかけての都市再開発に基づく、瀟洒な街並みを眺めたあと、
パリ通り(パジーシュスカー通り Pařížská)から旧市街広場に出て、左側へ。 ドロウハー通り (Dlouhá) から 5つ角にある広場。 この角にある、写真左側、タマネギの形の塔のある建物には、
人気ベーカリー 「 ベイクショップ (Bakeshop)」 http://www.bakeshop.cz/
 01_20130814_to_17_prague_1577

もうちょっと長い滞在だったら、入ってみたかったなぁ。
5つ角から、ぐるっと歩いて、ティーン教会の裏手にある ウンゲルト (Ungelt) へ。

01_20130814_to_17_prague_1584

チェコのウンゲルトにある 「ボタニクス(Botanikus)」 でお土産を買いました。

01_20130826_004_praha_botanics

香りのいい石鹸やフェイスクリームなど、ナチュラルスキンケア製品がいっぱいあって、目移りしまくり

私が買って一番良かったなと思ったのは、日本未入荷の Botanicus Shea Hemp and Neroli Anti-aging & Replenishment Night Butter

これは。自然なネロリの香りがたまらないシアバターのナイトクリーム アロマの先生も気に入って、使い終わった後、チェコの公式サイトからお取り寄せしてたほど ネロリの香り好きにとっては、たまらない香り

あとは、一番香りの気に入ったシトラス系の石鹸と、死海の泥の石鹸 Dead Sea Mud Specialty Soap。

それからお土産に無難かもなローズフェイス&ボディミルク Rose Body & Face Milk。
香りのアイテムは、人によって好き好きがあるので、ほんとに無難な選択。母へのお土産に気に入ってもらえました。

日本でも公式サイトの通販あり。 http://www.botanicus-shop.jp/

★プラハ ボタニクス Botanikus http://www.botanicus.cz/
01_20130814_to_17_prague_1585_2

.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

ウンゲルトの中庭にあるアイリッシュパブ 「The Dubliner Irish Pub」 http://www.aulddubliner.cz/ のテラス席で晩ご飯。

001_20130814_to_17_prague_1586

最初はチェコビールで乾杯。2杯目からは、とっても美味しいアイリッシュビール(笑)。 食事も美味しかったし、女性の店員さんも感じが良かったし、今でも、とてもいい印象が残ってます
トイレを借りに、お店の中へ。若い人たちがいっぱい。 賑わっていました。

夜のウンゲルト
01_20130814_to_17_prague_1577_8

続きます。「プラハの夜景を見る

| | コメント (0)

プラハ建築散歩 ヨゼフォフ(旧ユダヤ人地区)パリ通り

プラハ シナゴーグ 地図 (旧ユダヤ人街 ヨゼフォフ)」のつづき。★プラハ個人旅行 まとめ記事

★プラハ シナゴーグの地図 (クリックで拡大)https://mapy.cz/ に加工
20170215

プラハのシナゴーグのあるヨゼフォフ(旧ユダヤ人地区)を歩いて、「パリ通り」(パジーシュスカー通り Pařížská )へ。
02_20130814_to_17_prague_1563

アールヌーヴォーの装飾のある美しい玄関
01_20130814_to_17_prague_1555

こちらは、かつてのユダヤ人街でゲットーのあった場所。

マリア・テレジアの息子、ヨーゼフ2世 (Joseph II, 1741-1790)によってゲットーが廃止され、ゲットーを取り囲んでいた壁は取り壊されましたが、裕福なユダヤ人がここを去って、スラム化してしまいます。

そこで、19世紀末から20世紀初頭にかけて、シナゴーグ以外の古い建物が取り壊され、パリの街並みをお手本に、歴史的建築意匠が組み合わされた、アールヌーヴォーの装飾のあるファサードのある建物が新たに建てられ、この通りは 「パリ通り」(パジーシュスカー通り Pařížská ulice)と名付けられました。

高級建築物が建ち並ぶ緑の街路樹。 このパリ通りには、数多くの高級ブランドのブティックがあり、中には入りませんでしたが、その建築の美しさに目を奪われ、優雅な気分に

ロレックスのブティックが入っているタウンハウス(townhouse)。写真右側の緑の街路樹のある通りが、パリ通り。左側はシロカー通り。
02_20130814_to_17_prague_1557

Jimmy Choo (ジミーチュウ)のブティックが入っているタウンハウス。
001_20130814_to_17_prague_1562

上品で美しいファサード。
01_20130814_to_17_prague_1565

この細かなディテールに目を奪われる。
001_20130814_to_17_prague_1565

女神さま、そしてワシ?がお出迎えしてくれている玄関
01_20130814_to_17_prague_1564

パリ通りとシロカー通りの角にある、近代的な公衆トイレ
01_20130814_to_17_prague_1560

パリ通りの先には、旧市街広場(写真には、ヤン・フス像が小さく写っています)。 その手前にあるカルティエのブティック入っているタウンハウス Scnierův dům
01_20130814_to_17_prague_1567

旧市街広場に面したファサードに施された彫刻。これもまた美しい
01_20130814_to_17_prague_1574

http://stary-web.zastarouprahu.cz/ruzne/schier.htm 参照(チェコ語)

そして、旧市街広場。 夕刻の日に照らされたキンスキー宮殿と、ティーン教会。 手前には、ヤン・フス像。
01_20130814_to_17_prague_1571

歴史的なシナゴーグ。美しい街並。ヨゼフォフ(旧ユダヤ人街)散策、楽しかったです。

このあと、ウンゲルトの中にあるボタニクスでお土産を買って、ウンゲルトの中にある The Dubliner Irish Pub のテラスで晩ご飯。
街灯に照らされた石畳の道を歩いて、カレル橋まで。 プラハ最後の夜を過ごしました。

続きます。「プラハ ボタニクスでお土産を買う ウンゲルトで晩ご飯

| | コメント (0)

« 2016年7月 | トップページ | 2017年3月 »