和服を着るようになり、半襟のつけかえに 「糸切りハサミ」 が欲しくなったので、 かねてから憧れていた人形町のご近所 「うぶけや」 さんで、糸切りバサミを購入しました。(写真は、ほぼ原寸大)
「うぶけや」は、江戸時代、天明3年 (1783年)創業。 なんと、200年以上昔から続く、老舗の刃物専門店。
家号の「うぶけや」とは、「うぶ毛も剃れる(包丁・かみそり) 切れる(はさみ) 抜ける(毛抜き)」ということから、名付けられたそうです。
店内、いろんな種類の刃物、ハサミが、ずらりと並べられています。
糸切りバサミを所望したところ、2種類出して下さいました。
実際、刃先の近くから手で握って、刃先を動かしてみると、さすが、お値段の高いほうは、ビックリするくらい非常に軽くて、シャク・シャク・シャク・シャク、 自分の意のまま、気持ちのいいほど自由自在に動いてくれるではないですか
もう一方も、決して安くはないけれど、 その差は歴然たる違いあり
これを体験しちゃうと、 CD一枚分の値段に満たない差だけど、 節約派主婦としては(?) キリキリ懊悩するハメに・・・。
たかが、糸切りバサミと思うなかれ。 小学校のとき家庭科で使った糸切りバサミとは、 「全く別物」 と言ってよいかも。
決して誇張ではなく、悦びを感じる使い心地。 こんなに感動 してしまうとは・・・。
自宅に帰って糸を切ってみたところ、スカッと切れ味が良いせいか、ススッと難なくハリの穴に糸が通って気持ちいいのなんのって~
専用のサックも、別途購入。 あわせて、約5000円ナリ・・・
エイヤッ!と、それこそ 「清水の舞台から飛び降りるような気持ち」 で購入しましたが、まさにこれこそ、「一生モノ」。 私にとっては 「お宝」 です
お店の方は親切で、刃先のほうを握って使うと良いですよと教えて下さったりとか、使ったら、乾いた布で拭いて、時々、ミシン油などいい油を少量たらした布で拭くとよいとか、切れ味が悪くなったら研ぎにいらして下さいとか、いろいろ教えて下さいました。
ちなみに、たとえば「和裁バサミ」なども、(こちらにも書いてありますが)、こちらで買ったものでなくても、研ぎ直しに応じて下さるそうです。
半襟のつけかえなど、和装関係に使うのはモチロンだけど、今一番の活躍は、洋服の衿の後ろのタグ取りだったりして(笑)。 タグを取ると、着心地良くなるんですよね。
細かい作業もラクできるし、キレイにタグ取りができるので、非常に重宝しています
現在、「月刊日本橋」でコミックエッセイ 「道産子なかちーのてくてく人形町」を連載されている、なかちーさんに、 以前こちらの「爪きり」をプレゼントしたところ、とても喜んで下さったっけ。
お店の外観の雰囲気も老舗という感じで、とってもステキ。(写真は、ずっと以前に撮影)
念のためですが、私はこちらの回しモノではありません。
ご近所のこのお店の前を通るたび、いつかは、ここの包丁も購入できればと、憧れています
☆包装紙のお店のイラスト
★以前書いたエントリー記事:「人形町 「元吉原」 と 「玄冶店 (げんやだな)」」2006.02.17
■刃物専門店 「うぶけや」
住所:中央区日本橋人形町3-9-2
TEL: 03-3661-4851
日曜・祝日定休
営業時間:9:00 ~ 18:00(土曜は 17:00 まで)
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☆左の文字、何と書いてあるのでしょうか??
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