クレジットカードの日本円での請求決済トラブルにあう(再々追記あり9/3)
「03 ローマのホテル Regina Hotel Baglioni (Rome) (クレジットカードの日本円での請求決済トラブルにつき追記8/25)」のエントリーでも追記しましたが、 日本人の多くの方々も、 この手の被害にあっているのではないかと思い至り、 新たにこちらで記事を書くことにしました。
クレジットカードの日本円での請求決済トラブルにあったのは、ローマの ヴェネト通り沿いにある高級ホテル 「Regina Hotel Bagliloni」(レジーナ・バリオーニ)。こちらに3泊。
そして、帰国後の8月半ば、 Visa カードの請求明細書をチェックしたところ、 こちらのホテルの請求金額だけ日本円になっていました。
しかも、ホテル側が設定した不利なレートでの円での請求です。
去年のヨーロッパ旅行でもいろいろなホテルに泊まりましたし、 夫も、仕事柄、出張でいくつも海外のホテルに宿泊しています。
でも、クレジットカードの日本円での請求は、今まで まったく皆無でした。
同日 Visa の 円交換レートのうち、一番レートが悪いものでも 1euro = 172.18 JPY なのに対して、 ホテル側の設定したレートは 1euro = 174.932 JPY と、 ほぼ 175 JPY。
両レートでの請求額の差額は、今回合計、約 6,100円。
到底見過すことはできません。
今回利用したTクレジットカード(事務処理代行 CSゾン) に抗議するも、 加盟店側の取り決めにより本請求書が出されており、否認は不可。
とりあえず全額支払えとのこと。 海外企業との交渉が専門職ともいえる夫にも、交渉してもらいましたが、答えは同じ。
(追記:これは自らの過ちであり、自分で交渉して解決せよというコメントもありました。
しかしながら、 後で私がコメントで書いたように、今回の事例は、ホテル側が任意に定めるレートでの円での支払請求であり、通常ユーロで請求されるものとは異なり、消費者側が不利になる恐れが高いにもかかわらず、 ホテル側が、商行為における信義則上の告知義務を怠り、消費者側に損害を与えるような事例と解釈し、断じて許されるべきではない不当な請求なのではないかと認識しております。
しかも、今回は海外におけるクレジットカード取引という厄介な事例であり、弁護士をはじめとする専門職の人を代理人として交渉を依頼するのは、きわめて当然のことです。
ホテル側の単なる請求ミスで、請求書の出し直しにより、あっさり解決するならば、それに越したことはありません。)
クレジットカード会社に調査を依頼しましたが、 調査にかかる日数は 2~3ヶ月。
しかも、代金を照会するだけなので、訂正される補償はないとの回答でした。
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(追記(9/1):以下覚書。 8/28に海外調査の必要書類をクレジット会社宛に送付。その後、クレジット会社から、8/30付けでホテル宛に手紙を送付したとの連絡が 9/1午前中にあり。クレジット会社の素早い対応と、連絡をして下さったことに感謝しています。)
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ということは、 Booking.com で euro 建てでの支払金額を確認してサインをしたのに、ホテル側が自由に定めたレートで日本円で支払わなければならないってことでしょうか。
もちろん、 クレジットカードのサインの際に、 円建てでの支払が前提となっているとのホテル側からの説明は一切ありませんでした。(追記(9/1):後掲追記のように、ホテル側は、「ユーロと日本円との2つの支払い選択肢が表示されました」と回答しています)
まさか、ホテル側が提示する悪いレートで、円建てで支払わなければと思う人はいないはず。 事前に十分な説明義務があるはずです。 たとえ小さな字で英語やイタリア語で 「ホテルの定めたレートで、円建てで支払う」 と書いてあったとしても、 それを読む人がいるんでしょうか。
とりあえずホテルに抗議のメールを出しましたので、 その後の詳細は追って、 このブログでもご紹介致します。
これはひとえに、私個人に限った問題ではなく、多くの方々の利益になると思うからです。
そして、このようなクレジットカード決済トラブルは、 被害に対して諦め (あきらめ)がいいと思われているふしのある 日本人に限ったものなのか?
まさか自分がこんな被害に合うとは、 しかもこのような高級ホテルで・・・、全く思いもよりませんでした。
(追記: 前述のように、 ホテル側の単純な請求ミスで、請求書の出し直しにより、あっさり解決されるに越したことはありません。)
ヨーロッパに旅行される際には、円建てかユーロ建てかを、サインする際に確認し、後日また、請求書、明細書を確認されたほうがいいと思います。
予約を入れた Booking. com にも後日、抗議のコメントを 日本語と英語で書く予定です。
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(追記(9/1):ホテルに抗議のメールを出しましたが、その後、ホテルから何の連絡もないので、8/31、Booking.com の Customer Service に対して、ホテルに対する問い合わせをお願いしました。 すると、半日を経ずして、ホテルに対して以下の内容のメールを送り、私に対しても CCで同文を送付して下さいました。
We would like to inform you that we have received following email regarding 予約番号.
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From: 私の名前
Booking: 予約番号
Date of Interest: 日にち
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The hotel charged me in local currencies with unfavorable exchage rate. I would like you to ask the hotel to cancel the original invoice and re-issue the invoice in Euro.
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Please give the answer for this matter.
以上の内容のメールに続けて、私宛に、日本語で書かれた文章で、その後の流れを説明して下さいました。 Booking.Com の 迅速で、思いやりのある対応に、大変感謝致しました。 Booking.Com を利用して良かったと思います。)
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(追記その2(9/1)):さっそくホテルから回答があり、Booking.Comからメールを受け取りました。 それによると、
「宿泊代金清算時、○○様のクレジットカードが国際カードだった為、ユーロと日本円との2つの支払い選択肢が表示されました。
その際に直接お客様にどちらでお支払いをご希望かをお伺いの上、日本円というお答を頂きましたので ご希望に沿い日本円で支払い手続きを行いました。
既にお伺いの上で日本円支払い手続きを完了しておりますので、再度請求書をユーロに変えて再発行は不可です。」
とのこと。
そのような表示はされておりませんし、日本円という答えを、私はしておりません。
あとは、言った言わないの水掛け論になることでしょう。
一体、誰がこんな不利なレート (1euro =ほぼ 175円)での支払を希望するでしょうか。
常識で考えても、ありえません。
まったく同じカードを、何度もイタリアで使用しましたが、 他に、このようなことは一切ありませんでした。
みなさまも、どうかお気をつけ下さい。
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(追記その3(9/3)):9/2、Booking.comから、「お客様のお気持ちをもう一度ホテルに伝えますとともに、今後誠意ある対応をするよう厳しくホテル側に注意しておきます。」とのメールを受け取りました。
あとはご自分で解決してくださいと放り出されることなく、Booking.comが、ここまで誠意ある親身で丁寧な対応をして下さったことに、心から感謝しました。
Booking.comのサイトに、この週末、このホテルのレビューを 日本語と英語で書く予定です。
直接ホテルのサイトから予約するより、Booking.Comを通して予約したほうが、後のち、ホテルとトラブルが生じた際に、間に立って、迅速、誠実に対処して下さるのでいいと思いました。
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*参考になったサイト
http://travel.rakuten.co.jp/kaigai/support/card/
MSN相談箱 海外におけるクレジットカード決裁について
以下、ホテルに出した英文での抗議メールです。 私のつたない英語の文章ですが、夫に添削目を通してもらっています。(追記: 利益損得にかかわる重要な交渉ですので、英語での交渉に長けた人に目を通してもらうのは当然のことです。 結局、直し無しで、そのまま送付しております)。 参考になれば幸いです。
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